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「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項」 落合莞爾著 を読む [落合莞爾]


「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項 解読! 陸軍特務が遺した超一級史料 (落合・吉薗秘史I)
この本は、落合先生の最新刊で2017年5月1日発売です。
2017年5月20日現在、Amazonの「明治・大正時代」カテゴリーでベストセラー1位になっています。

私はこの本を20年来待ち続けていました。というのは、以前紹介した落合先生の『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』(以後「佐伯本」と記す)(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2017-04-15)のあとがきに、
吉薗周蔵手記については、雑誌『ニューリーダー』に今後とも連載を続ける予定ですし、連載内容に大幅に加筆した単行本(仮題『陸軍特務吉薗周蔵の手記』)の刊行も予定しております。
と書かれてあったからです。その後、ニューリーダを購読するようになりましたが、早く単行本を読みたいと待ち続けていました。その夢がようやく叶いました。

この吉薗周蔵氏は、大正元年18歳の時に当時の陸軍中将(最終的には、元帥陸軍大将となる)上原勇作の特務となります。諜報というと陸軍中野学校を連想しますが、中野学校の創設は昭和12年ですので、それよりも25年以上前の話になります。また、周蔵氏は陸軍に所属していた訳ではなく、民間人として上原勇作付き特務となって上原勇作からの指示で動いていました。

上原勇作は、一般には陸軍大臣の時の「二個師団増師」問題で大正政変につながった事ぐらいしか知られていませんが、陸軍大臣、参謀総長、教育総監の陸軍三長官と言われている重職をすべて経験している実力者です。これは、上原勇作の他には杉山元しかいません。周蔵手記によって、大正から昭和の時代、この上原勇作が陸軍を裏から動かしていたことが分かりました。

その吉薗周蔵氏ですが、明治27年に宮崎県西諸縣群小林村に生まれます。周蔵の父林次郎は、公家の名家正三位である堤哲長(つつみあきなが)とギンヅルの間に生まれた子ですので周蔵氏はその公家の血を引いています。

正三位(しょうさんみ)と言われても、みなさんピンと来ないと思います。私も良く知りせんでした。調べてみると律令制における官位だそうです。明治以前は、御所への昇殿が認められる条件として五位以上というものがあったようです。昇殿を許された者は「殿上人」、許されない人は「地下(ぢげ)」と呼ばれました。
ウィキペディアによると、
従三位が中納言や近衛大将、大宰帥などと官位相当であるのに対し、正三位は大納言相当とされた。勲等との対比では勲一等に比する。
と書かれており、かなりの高位の官位であることが分かります。

前著「佐伯本」で落合先生は、堤哲長は正三位の名家とは言え、当時は生計の糧もなく貧乏公家であったのだろうと考えていました。ところが、その後の先生の調査で、堤哲長は先帝である孝明天皇の実質侍従長であり、維新時の堀川政略に重要な役割を果たしていた事が分かりました。そして、明治維新後は新政府のNo.2であった岩倉具視と実質対等な地位を得たと考えています。

落合先生は、周蔵手記を元に陸軍の薩摩閥の軍人を調べていくうちに、上原勇作が単に日本のために活動しているのではない事を感じます。そして、その中で陸軍薩摩閥の中で、
吉井友実高島鞆之助上原勇作
のラインがあることを見つけます。
地政学的海洋勢力の中核たる「在英ワンワールド」の日本支部となった薩摩下士連合(薩摩ワンワールド)の歴代総長が右の三人であったことを確信したのである。
また、上原勇作が玄洋社を部下として使っていることに気付いて調査します。
「さる筋」からのコメントは、
玄洋社とは、広く云えば、薩摩の一部と土佐・会津・紀州を含めたものです。
堀川辰吉郎の護衛は、玄洋社と大本教でした。
周蔵さんは、上原の草というより、辰吉郎の草だったのです。
これによって上原勇作の主筋は堀川御所の京都皇統の堀川辰吉郎であることが分かりました。

さらにもう一つ驚きなのが、周蔵氏の祖母であるギンヅルが、影の実力者であった事です。
これまでは、陸軍中将という地位にあった上原勇作の縁戚であったので、頼みこんで周蔵氏を上原の草にすることができたと考えていましたが、実際には祖母のギンヅルが、薩摩ワンワールドの力を使って親戚である上原勇作を陸軍の中で出世させて薩摩ワンワールドの総長に育てたということです。つまり、周蔵氏を草にしたのもギンヅルの意向であったということです。

ギンヅルは15歳の時から薩摩藩京屋敷に奉公していて後に明治政府の高官となる若い薩摩藩士の世話をして育て、その後も関係を保っていたということです。
具体的な名前は、野津鎮雄(陸軍中将)、野津道貫(元帥・侯爵)、高島鞆之助(陸軍中将・陸軍大臣・子爵)、大山巌(元帥・陸軍大臣・侯爵)、川上操六(陸軍大将・子爵)、西郷従道(参議・陸軍中将・海軍大将・侯爵)、山本権兵衛(海軍大将・首相・伯爵)などの面々です。

この本は、まだまだ周蔵手記のさわりの部分です。これからの続刊が待たれますね。
みなさんもぜひご一読を!

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Y.Nada

「吉薗周藏手記」が暴く日本の極秘事項読み終えました。これからの吉薗秘史シリーズ楽しみです。

Simmpleさんのプロフィールの横の写真の陶磁器は高価な代物にお見受けしますが、どこの陶磁器ですか?


by Y.Nada (2017-05-23 17:02) 

Simple

Nada さん

コメントありがとうございます。
清朝の陶磁器だと思っています。一応「乾隆年製」の銘があります。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2016-12-22
をご覧下さい。
by Simple (2017-05-23 21:05) 

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