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負けるはずがなかった!「大東亜戦争」倉山満著 [歴史の真実・陰謀論]


負けるはずがなかった! 大東亜戦争今は、太平洋戦争と呼ばれている大東亜戦争に関する本です。

著者は、気鋭の保守論客である倉山満氏です。
倉山氏は、1973年香川県生まれ、憲政史研究者。1996年中央大学文学部史学科卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、同大学で日本国憲法を教えています。最近、ものすごいペースで本を書き続けています。

先生の本を読むと、これまで学校で学んだ事や一般に通説と言われていることがいかに偏った見方であるかが分かり、衝撃を受けます。例えば、「嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)」には、
ソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った日本」と書かれています。(笑)
そうなんです。私たちは何となく「日本はアメリカとだけ戦った」ように考えてしまいますが、実際には中国、英国、オランダ、オーストラリア、アメリカなど連合軍と戦ったのです。そして、日本はアメリカ以外には連戦連勝でした。戦略を間違ったとしか言いようがありません。
瀬島龍三がデタラメな作戦を立案したら岡村寧次がすご過ぎて、(引用者注:中国大陸の)二千四百キロの「直進行軍」をやり通してしまった。少なくとも日本は大陸ではまったく負けていません。
日本は大陸で負けていないどころか、大東亜戦争は対米戦争以外全戦全勝でした。(中略)大東亜戦争で、日本はイギリスとオランダに対しては戦勝国です。支那事変が片付かないのにアメリカにアホなケンカを売ったから、勝てる戦をみすみす負けただけです。それでもオランダは九日で、イギリスは六十日で粉砕したのです。帝国陸海軍は、どれほど強かったのか。そして、上層部がどれほどアホだったのか。

倉山先生の主張は要約すると、「日本の軍隊(現場)はとてつもなく強かったが、トップ(政府、陸軍、海軍)に戦争に対する全体戦略が無かったので負けた。」ということです。日本の現場力が強かったので、おかしな作戦であっても成果を出してしまったため、トップはさらにおかしな作戦を立てていったということです。日本の現場力の強さは今に始まった事ではないということですね。
さらに政府、軍部のトップの中にはコミンテルンのスパイが多数もぐりこんでいて、さらに戦略を混乱させていました。

日本の軍事力に関して言えば、1930年のロンドン軍縮会議の時、各国の主力艦の数を議論しました。
対米七割、六割と言いますが、日本とアメリカの海軍軍人は同じことを考えていました。対米七割なら日本が勝つ、対米六割ならアメリカが勝つとお互いに思っているのです。それほどまでに日本の帝国海軍は強かったのです。
つまり、対米7割で勝つのであれば、同等の主力艦の数であれば日本が米国に圧勝するということです。これも目からウロコな事だと思います。

また、対ソ戦で近代兵器に敗退したと言われていたノモンハン事件ですが、ソ連崩壊後の情報公開によって、実はソ連の被害の方が多かったことが分かったそうです。

さて、大東亜戦争に対する倉山先生の主張は、とても過激です。(^^)
大東亜戦争は「君にも勝てる」とか「こうすれば勝てた」という話ではありません。「何でこれで負けようがあるんだ、バカ者どもが」という話なのです。

倉山先生は、アメリカとの対戦での最大のミスは真珠湾を奇襲したことだと主張します。
ハワイを奇襲して失敗したら終わりですから、わざと負けようとして採用したとしか思えません。第一、帝国海軍は四十年間、まずマニラ(引用者注:米国の植民地だった)を取り、フィリピン沖で米軍を待ち構えて艦隊決戦というバトルドクトリン(戦闘教義)を持っていました。

もともと、アメリカが石油を売らないと言ってきたから始めた戦争ですので、石油を取りに行くべきですが、日本はハワイを攻撃してしまいました。
では、石油はどこにあるか。オランダ領インドネシアです。何のためにアメリカと戦争をするのか、まして何のためにハワイを攻撃したのでしょうか。ハワイに石油があったのでしょうか。オランダだけを攻めればよかったのです。付け加えるとしても石油を産するブルネイを持つイギリスまでです。
確かにそう思います。もともとの作戦の通り、対米戦に関しては米国の植民地であったフィリピンだけを攻撃すれば良かったのです。米国領であるハワイを攻撃したので、米国に「リメンバー パールハーバー」の対日戦の口実を与えてしまいました。攻撃対象がフィリピンだけであれば、「若者を戦場に送らない」と言って当選したルーズベルトが植民地奪還のために若者を送ることを米国民が許さなかったと思います。
その元凶を造ったということで、名将として評価の高い山本五十六を倉山先生は徹底的に批判しています。
山本五十六がそもそもハワイを狙った理由は、証拠がないので断定するつもりは毛頭ありませんが、アメリカかコミンテルンのスパイだったと言えば一番合理的な説明がついてしまいます。

さらに、アメリカが国際法無視の国であると明言します。
だから、アメリカは強い日本に勝つためにはどうしようかと必死になりました。(中略)やっぱり通商破壊だろうとの結論になったのです。「あれだけわれわれはドイツを苦しめたじゃないか。戦闘員とか非戦闘員の区別をつけない鬼畜の行い、それがわが国の伝統でございます。だって、ゲリラ戦でできた国なんだもん!」 ─ ─ 完全に開き直りですが、アメリカ人はこういうヤツらなのです。アメリカはこういうことを海でもやる。だから、病院船でも平気で沈めまくりますし、のちにそこに無差別都市空襲も加わります。
さらにこれが2つの原爆投下につながりますね。そのようなアメリカに対して、日本はあまりにも生真面目であったというよりも、対策がお粗末でした。
勝てば官軍は世の常とは言え、このような国際法無視の国が裁いた、A級戦犯 「平和ニ対スル罪」、B級戦犯「戦争犯罪」、C級戦犯「人道に対する罪」って何なのでしょうね。

これ以外にも目からウロコの内容が盛りだくさんの内容です。
これまで一方的な史観で語られてきた昭和史ですが、倉山先生のような視点でもう一度見直すことが必要だと思います。

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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