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何が問題のなの? 鼻血で大さわぎとなった 「美味しんぼ」 雁屋哲原作 を読む [震災・原発]


美味しんぼ 110 (ビッグコミックス)美味しんぼ 111 (ビッグコミックス)

90年代のグルメブームを作った漫画「美味しんぼ」に関してです。最近はほとんど読んでいませんが、初期の頃は夢中になって読んだものです。

今回紹介するのは、2014年にマスコミが「鼻血問題」で大々的に取り上げてバッシングした内容です。その当時、私は問題となった内容を読んでいなかったのですが、「鼻血」のことだけを取り上げて「風評被害」だと主張するマスコミの報道には違和感を感じていました。

あれから時間が経ちましたが、Kindle版で読んでみました。読んでみて「何が問題なの?」というのが正直な感想です。雑誌掲載時とは、記載表現が変更されているそうですが、福島県のいろいろな地域の状況を調べていて基本的には何も問題ない感じました。

「鼻血問題」がマスコミで取り上げられていた時に、福島に対する「風評被害」だ、というような論調が多かったと思います。しかし、福島と言っても広いので、原発のすぐ近くの地域と会津のように離れた地域では、放射線量が全く違います。それを区別せずに「福島に対する風評被害」だと言うこと自体、原発の近くの放射線量が高い地域に住んでいる人たちに対する配慮が欠けていると感じました。

私は、以前から猪苗代湖や裏磐梯にはよく行っていましたので、原発事故後は気になって線量を測ってみたことがありますが、裏磐梯の五色沼辺りは0.2μS程度で安心した覚えがあります。この「美味しんぼ」にも、会津の農家の作物の放射線量を測定して、数値的にまったく安全な数値でも「福島産だから」という風評被害で売り上げが落ちていることが書かれています。原発事故の議論をするのであれば、福島県という大きな括りで話をするのではなく、その地域の空間線量や収穫された作物の放射線量のデータを合わせて議論しないとまっとうな議論にならないと思います。

マスコミで話題となった「鼻血問題」ですが、変なバッシングは慎むべきでしょう。そもそも人体に対する放射線の影響に関しては不明な点が多いのです。年間100mS以下は安全という学者と100mS以下でも危険という学者がいて結論が出ていないのですから、マスコミが一方的に鼻血などありえないと主張するのはおかしな話です。
もちろん鼻血に関しては当然個人差があるでしょうから、福島県の同じ地域に住んでいても「私は鼻血なんかでたことない」という人がいても当然だと思いますが、それをもって鼻血が出た人のことを否定することはできません。
今の時期は多くの人が花粉症に悩まされていると思いますが、人によってその症状はさまざまです。同じ環境でもまったく平気な人、少し鼻水が出る人、ティッシュを手放せない人、頭痛がする人、熱が出る人...。今回の騒動は、「私も花粉症だが鼻水なんか出たことない」⇒「花粉症で鼻水がでることなんてありえない」と主張しているようなものですよね。
とにかく放射能の影響に関しては、分からないことが多いのですから、少しでも症状が出たら注視して情報を集めるべきだと思います。もし、放射能と鼻血に因果関係がないと主張をするのであれば、そのことをきちんと証明をして欲しいものです。

福島県の放射線量の問題に関しては、同じ漫画で小林よしのり氏が「脱原発論」で以下のように書いています。(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2012-08-30
郡山の目抜き通りの空間線量が[毎時0.9マイクロシーベルト]なら、1年で[8ミリシーベルト]にもなる。
完全に日本の法律に違反しているではないか!
ここは国内法では人が住んではいけない所のはずだ!
山道の橋のたもとに超ホットスポット発見!
100を超えた! 120! 130! ち・・・ちょっとびびるな、こりゃ・・・ 230!、250!
おい! そろそろその場を離れよう。もう十分だろう! ヒバクしちゃうって!(小林氏)
結局この日は最高[330]を計測!
というような表現で書いていますが、「美味しんぼ」の時のように問題になった記憶はありません。朝生などで過激な発言をしている小林氏には、何かを言うと逆に反論される、あるいは、何を言ってもムダだと思っているからではないでしょうか?(笑)
結局、マスコミは叩きやすい所を叩くということなのでしょうね。

興味があれば一読をお勧めします。

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http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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福島原発4号機は何故爆発したのか? 「原発マトリクス」 ベリー西村著 を読む [震災・原発]


原発マトリクス_日本裏政府と世界闇組織の陰謀
早いもので、3.11から3年が経ちました。
改めて、震災、津波、原発事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また、被災された多くの方々、そして、まだ地元に戻れていない方々にお見舞いを申し上げます。

今回紹介する本は、久しぶりに原発関連の本で、Kindle本で555円とお買い得です。

副題が「日本裏政府と世界闇組織の陰謀」と言うものです。作者のベリー西村氏に関しては、全然知識が無かったため、「また新手の陰謀論か! まったく、いい加減にして欲しいな。」(← お前が言うなよ(笑))
と思って読みだしたのですが、ちょっとショックでした!

福島原発に関しては、いろいろと本を読んでいたので若干食傷気味だったのですが、甘かったです。
この本のテーマは、「福島原発4号機は何故爆発したのか?」です。
水素爆発した1号機、キノコ雲を出して核爆発した3号機に目が行っていましたが、そう言えば4号機はいつ爆発したんだっけ?
私が知っているのは、以前、このブログで紹介した青山繁晴氏のコメントです。(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-06-07
通常兵器ではこのような破壊はおきないんじゃないか、場合によっては小型戦術核のような攻撃でなければここまでの破壊はないんじゃないか、というようなありさまでありました。」というコメントは衝撃的でした。そして、言われてみれば、4号機はいつ爆発したのか記憶がありません。
テレビカメラで爆発が撮影された1、3号機と違い、4号機は爆発の目撃者もいない。原子力安全委員会の関係者は「どの仮説も検討すると『ありえない』という結論になる。いつ壊れたかする特定できていない」と言う。4号機の爆発映像は確実に撮られている。では、なぜ放映もされず、現在に至っても流出しないのだろうか?
1号機や3号機の爆発は、TVでもWebの動画サイトでも何度も映像が流されています。しかし、4号機の爆発に関しては、その映像が見つからないのです。ここに西村氏は疑問を持ちます。
軍事核研究者という私の視点から言えば、福島第一原発で、3月という冬の電力低消費時期に発電していたことの方が、よほど違和感を感じてしまう。東北地方や北海道では、暖房には灯油利用のストーブ使用が中心であり、暖房用エアコンの利用率はかなり低いのである。

西村氏は、「福島原発は『核関連物質』の生産工場であった」と考えています。原発の爆発によって飛び散った放射性物質の核種から、西村氏は福島原発で、モリブデン99、プルトニウム239を生産していたと推測しています。そして、地震・津波の影響で隣の3号棟が核爆発した後、陰の組織であるイルミナティが小型高速増殖炉「プリズム」と高濃度プルトニウム製造の機密漏洩を恐れて、4号棟を自爆させたというのが西村氏の主張です。
「こちらBSP、計算が完了した、燃料プールへの影響はない」
「了解、4号炉の屋上も吹き飛ばしてほしい」
「それは無理だ、プリズムの自爆装置では屋根は飛ばせない、指向性を持たせている」
「了解、空母レーガンが待機している、プリズムは任せた」
「爆破は何時がいいか」
「15日、日本時間の早朝だ」
「了解した、屋根はそちらで頼む」

みなさんも、4号棟には、1,535本もの燃料棒が入っており、そのうち204本は使用済みではない新燃料であることに驚いた方も多かったと思います。

ここで結論だけ書くと、どうしても荒唐無稽に感じるでしょうが、一読すると説得力のある仮説だと思いました。
まだまだ福島原発には分からない部分が多いですね。
興味ある方にはお勧めの本です。

【地震・原発関連】
・また人工地震か? 今度は長野県中部の地震が・・・
・東北道の放射線量を RD-1503で測る! 仙台の震災の影響は?
・また人工地震か? 中越地震が増えています。 注意しましょう!
・3号機は核攻撃? 菅首相の対応は、米国の指示通りか?
・なぜ、南足柄の茶葉に放射線物質が? 福島原発の影響? 関東地方への影響を考える。
・福島原発事故の放射能の影響 --- 埼玉県の場合
・これから地震は大丈夫なのか?
・原発は地震で壊れるようにできている 武田邦彦著 雑誌Will 2011年5月号 を読む
・東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る!
・3.11同時多発人工地震テロ リチャード・コシミズ著 を読む
・原発や地震に関して気になること その2
・東京湾でも津波が発生か? 東京湾地震に関して
・原発や地震に関して気になること
・何かオカシイぞ! 東日本大震災前の建設関連株の動き
・子供たちを被爆させるな! 原正夫 郡山市長の英断に拍手! 
・放射能で首都圏消滅 古長谷 稔著 を読む
・東日本大震災は人工地震か?
・原発事故に関して ・・・ 武田邦彦先生のブログを参考にする

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夢研究者と神―神が語った睡眠・宇宙・時間の秘密陰謀 天皇奠都と日本純血統人の使命洗脳―あなたが集団催眠から脱却する本です

被災した家族をコミカルに描く! ナガサレール イエタテール ニコ・ニコルソン著 を読む [震災・原発]


ナガサレール イエタテール
この本は、2011年3月11日の大震災で著者の実家の家族が被災し、家を建て直すまでの状況をコミカルに描いたマンガです。第16回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選ばれたそうです。

登場人物は、著書で漫画家のニコルソン、母ルソン(56)、婆ルソン(81)の三人です。
ニコルソン氏の実家は、宮城県の太平洋に面した山元町で、波の音が聞こえるほど海に近い場所だそうです。地震の後に、津波に襲われますが、その時に母ルソン、婆ルソンは自宅の1階にいたそうです。
津波は、天井ギリギリの高さまできたそうですが、二人で流されてきたタンスにつかまり何とか2階に上って助かったそうです。
その後、二人は避難所で生活していたそうですが、ニコルソン氏がたまたまチェックしていた町役場HPで二人の生存を確認し、9日後にようやく連絡を取ることができました。

その後、婆ルソンが「せん妄」になったり、母ルソンががんになったり、大変なことが続きますが、三人で話をして、もとの実家を建て直すことになります。その建てなおすまでのシリアスな話をコミカルなタッチで描いています。

しかし、実家に行ってみると、家そのものは無事でしたが、部屋の中に泥が1メートル以上たまっていたり、家の中にどこかの車のバンパーだけが残っていたりと何から手をつけてよいのか分からない状況でしたが、そのような家も不在の間にボランティアの人たちが3日かけてリフォーム可能な形に戻っていたそうです。

被災地には自衛隊の隊員たちが復旧作業に従事していましたが、いろいろな作業をしてくれてもお礼も受け取らず、わずかな睡眠と食料で任務をこなしていたそうで、地元の女性の間ではアイドル状態だったそうです。本当に今回の震災ほど自衛隊の方々の力が頼りになったことはないと思います。

また、この本には津波で流された後でも食べることができた食料に関して書かれていて参考になりました。プラスチック系の袋のものは水でダメだったそうですが、アルミ系の包装をしたものは大丈夫だったそうです。
・カロリーメイト
・ポテトチップス(水に浸かってもパリパリ)
・お茶
・アルミ缶 (スチール缶は錆びていたとのこと)
など

大震災を実際に体験した人だからこそ描けたマンガだと思います。内容はとっても笑える状況ではないのですが、思わず笑ってしまうようにコミカルに描いており、被災者たちの力強さも感じます。

みなさんにぜひ読んで欲しい一冊です。

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遺体―震災、津波の果てに報道写真全記録2011.3.11-4.11 東日本大震災東日本大震災の記録〜3.11宮城〜 [DVD]震災死 生き証人たちの真実の告白3.11岩手・大津波の記録 〜2011東日本大震災〜 (<DVD>)自衛隊員が撮った東日本大震災 内側からでしか分からない真実の記録

赤いめがねがトレードマークの先生 御用学者と呼ばれて 澤田哲生著 を読む [震災・原発]

御用学者と呼ばれて (双葉新書)

東日本大震災、津波に続き、福島原発事故が発生した時に、いち早くTVに登場し、トレードマークの赤いめがねで有名になった澤田先生の本です。
澤田先生は、1957年兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。その後三菱総合研究所に入所。カールスルーエ研究所客員研究員としてドイツに渡る。現在は東京工業大学原子炉工学研究所助教。

私はよく知りませんでしたが、澤田先生はネット上で反原発の人たちから「また“赤めがね”がいいかげんなことをいっている」、「なんだあのチャラチャラしたヤツは」というような誹謗・中傷が飛び交っていたようです。私は、あの福島原発の緊張した状況で、事故の現状を冷静に、理路整然と解説する澤田先生にはかなり信頼感を持って見ていました。赤いめがねに関しても、ずいぶんと「オシャレ」な大学の先生だなと感じていましたので、人によって受け取り方は違うようです。ちなみに私の妻は、同じTVを見ていても澤田先生のことを「何か怪しくない?」と言っていました。(笑)

さて、TVやマスコミでなどでよく出てくる「御用学者」とは何なのでしょうね。
要するに御用学者とは、国家にある種の面倒を見てもらっている学者たちのことです。彼らはお金もあればポジションもある。たとえば原子力委員会やかつての原子力安全委員会、そして現在は原子力規制委員会の委員になっているような人たちが最高位の御用学者です。
残念ながら私はそこに一切関係していません。そもそも大学での職位も、教授、准教授の下の「助教」ですし。

澤田先生は、本物の御用学者から「国策に直接関与して、その見返りをもらっていないおまえがどうして御用学者と呼ばれるんだ?」と非難されているそうです。御用学者にも、ランク付けやプライドがあるんですね。

澤田先生が有名になったTVでの解説に関してですが、大震災の翌日、フジテレビから澤田先生にTVへの出演依頼がきました。
原発が危なそうなので、とりあえず至急局まで来てください!
翌朝6時すぎ、フジテレビから切迫した声の電話が入ったのです。ここから事態が急転回することになりました。(中略) といっても、まだそのときの私は、電車も動き出していないし、タクシーを使ってまで行くこともないな・・・・と、高を括って、ゆっくりと身支度を始めました。このときすでに原発の炉心の燃料が溶けていたと知るのは、その日の午後のことです。
私たちは、TVやマスコミの人たちは私たちよりも多くの情報を持っていると考えがちですが、今回の震災の報道を見て分かるように、実際にはそれほど多くの情報を持っているわけではありません。

今回の福島原発の事故の原因は、交流電源が喪失し、バックアップの非常用予備電源も津波で喪失して、原発を冷却できなくなったことが原因ですが、どうしてそのような事態を想定できなかったのか? というのが素朴な疑問だと思います。
全電源の喪失の可能性を、専門家なのに、なぜ疑わなかったのか?」とよく言われるのですが、正直なところ、想像できませんでした。特に地震後の早い時期に、発電所を襲った津波の規模やその影響の情報があまりなかったので、非常用ディーゼル発電機が水没しているという考えはなかったのです。(中略)
というのも、日本ではたとえ停電が起きても、それが長引かない。つまり、何か起きても、外部電源は早いうちに復旧する、そういうイメージを抱いていました。(中略) また、テレビ局に入った時点では、そういう情報もまだあまり伝わって来ていなかったと思います。それが3月11日にスタジオに入った頃の状況だったのです。(引用者注:実際のスタジオ入りは翌日の12日だと思われます)
この辺が最悪の状況を想定してそれに備える米国との違いだと思います。このような大きくて危険なシステムに関しては、最悪の最悪を想定して設計しなければこのような事が起きるのだと思います。日本の場合は、「原発は安全だから」そのような想定は不要、ということになっているようです。

そして、TVに出続けている澤田先生に、大学の当局から圧力がかかったそうです。
テレビ番組に出続けていた3月14日頃だったと思いますが、大学の研究所の上司から早々に「最終的にはあなた自身で判断すればいいが、基本的にテレビ番組への出演を自粛しましょう」といった意味合いの電話がありました。
現在進行形の事象にコメントすることの危うさ、つまり科学技術的に間違った発言をしてしまうことと、その後大学へ向けられる批判は、あなた自身の今後にとっても大学にとってもよろしくないという主旨だったと思います。
普通の教授だったら、そこで自粛するところでしょうが、澤田先生はTV に出続けることが重要だと考えたそうです。このように明確なポリシーを持っているところが素晴らしいですね。
私は批判は重々承知の上で、それでもテレビに出演するのは、原発や放射線に関する情報を提供するよい機会だと考えているからです。(中略) そういう現場から逃げるという発想は微塵もありませんでした。学術的な研究を積み重ね、その成果をだすことだけが学者のすることではありません。むしろ、いまこそ、私たち専門家が研究室から街にでて、様々な疑問に直接答えていかなければ、この事故そして原発への不安はどうにもならない。私はそう考えていたのです。
福島原発事故直後の情報のない不安な状況で、澤田先生などのコメントがどれほど私たちに安心感を与えてくれたか分かりません。このようなポリシーを持った先生が増えないと、「原子力村」などの日本の大学を中心としたムラ社会は無くならないと思います。

私のこのブログでも何回か書いた「4号機の使用済み燃料が非常に危険である」ことに関して、澤田先生は、最初から否定的だったそうです。丁度昨日、「ニュースステーション」で古館氏が4号機に行って中継をしていましたが、澤田先生もご自身で現地を見て、不安説を裏付ける状況はないと断定しています。
確かに4号機の建物は、建屋の天井が吹き飛んで、壁面も激しく壊れています。しかし、床や支柱はまったくといっていいほど損傷を受けていません。使用済み核燃料プールも傾きもなく、冷却水が確保できている状態がきちんと確認できたのです。水素爆発の激烈さと原子炉建屋の強固さの両方を目のあたりにしました。
多くの人が4号機の危機を指摘していたので、私もそれを信じていましたが、澤田先生が書いていることや昨日の「ニュースステーション」の映像を見た限りでは心配無いように思えてきました。このようにいろいろな情報を自分で集めて自分で判断することが重要ですね。

原発事故に関心がある方にはお勧めの一冊です。

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誰も書かなかった福島原発の真実誰でもわかる放射能Q&A (知的発見!BOOKS)


”フクシマ”の現場で何が起きていたのか? 死の淵を見た男 門田隆将著を読む [震災・原発]

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
前回、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で発生した福島第一原発事故に関して福山氏の官邸から視点の本を紹介しました。そして、今回はその事故を現場から見た本を紹介します。
現場では吉田昌郎所長以下、多くの現場スッタフが、電源が切れた暗闇の中で文字通り命がけで必死の作業を行っていました。

全電源喪失、注水不能、放射線量増加、そして水素爆発・・・・あの時、刻々と伝えられる情報は、あまりにも絶望的なものだった。冷却機能を失い、原子炉がまさに暴れ狂おうとする中、これに対処するために多くの人間が現場に踏みとどまった。
そこには消防ポンプによる水の注入をおこない、そして、放射能汚染された原子炉建屋に何度も突入し、”手動”で弁を開けようとした人たちがいた。
あの事故の時、福島第一原発の一号機から六号機までの原子炉建屋に隣接した中央制御室には、それぞれの当直長と運転員たちがいた。
放射線を測定する線量計が高い数値を検知し、無機質で、甲高い警告音が響く中、それでも彼らは突入を繰り返した。電気が失われた現場では、あらゆる手段が”人力”に頼るほかなかったからである。

吉田所長は、身長180cm以上、80Kgを超す巨漢で、東電の本店からの一方的な指示や菅首相の罵声に対しても臆することなく冷静に現場の状況や判断を伝えてきました。今回の災害で、現場のトップが吉田氏であったことが、数少ない幸運の一つだったように私には思えます。
この時、吉田は不思議なほど冷静だった。これまでトラブル対応で、本店で勤務している時も、現場にいる時も、さまざまな場面で緊急対応をしてきた経験が吉田にはあった。
いつの間にか吉田には、何か起こった時に、”最悪の事態”を想定する習性が身についていた。吉田の頭の中は、この時点ですでに「チェルノブイリ事故」の事態に発展する可能性まで突き抜けていた。すなわち、「東日本はえらいことになる」という思いである。
(そうか・・・・・。<全電源喪失で> 最悪の事態が来るかもしれない)

菅首相が、福島原発の視察に来ることに関しては、一般的には、首相が行くことによって緊急対応している「現場の作業を止めた」と言われています。もちろんそのような一面はあったと思いますが、実際には首相一行が現場に来ることで、外部の汚染された放射性物質が現場で生活する重要免震棟を「汚染する」ということが、吉田所長の一番の懸念でした。
「一行が汚染されると彼らが ”線源” になるわけですから、免震棟に入ってこられると困るんですね。しかし、それは ”しゃあねえ” と腹をくくりました。たぶん、菅さん自身が、自分が汚染されているという意識がないんだと思うんですよ。そういうことが全くわかってなかったと思うんですね。(中略)そういう点では、もっと専門家が菅さんにいろいろ言って欲しかったな、と思いますね。」

そして、菅首相は吉田所長が心配した通りの行動を取ります。
「奥にサーベイ要員がいるので、あそこでまず汚染検査を受けてください」
そう続けた。一行が汚染検査を受けるため奥に向かおうとした時、いきなり怒声が響いた。 「なんで俺がここに来たと思っているんだ! こんなことをやってる時間なんかないんだ!」フロア中に響く声だった。声の主は、菅首相その人である。汚染検査を受けさせられること自体が気に障ったのかもしれない。(中略)
「現場で作業を終えて帰ってきた(検査を受けるべく)待っていた作業員の前で、”なんで俺がここに来たと思っているんだ!”と怒鳴ったんです。一国の総理が、作業をやっている人たちにねぎらいの言葉ではなく、そういう言葉を発したわけでね。これは、まずい、と思いました」

そして、有名になった官邸からの「注水中止」命令です。
なんで”素人”の理不尽な要求が直接、現場の最前線で闘っている自分のところに飛んでくるのか。吉田はそのことが腹立たしくてならなかった。
直後に本店から、吉田に海水注入中止命令が下った。官邸の意向が本店に伝えられたに違いない。しかし、吉田は、直前に先回りしてその「対策」を打っていた。
「本店から海水注入の中止の命令が来るかもしれない。その時は、本店に(テレビ会議で)聞こえるように海水注入中止命令を俺が出す。しかし、それを聞き入れる必要はないからな。おまえたちは、そのまま海水注入をつづけろ。いいな。」
現場の状況を理解していない東電本店や官邸からの指示に対して、自己判断で的確な対応を行った吉田所長の判断、実行力は素晴らしいと思います。

そして、前回福山氏の本で紹介して本でも話題になった、東電の現場からの撤退に関する内容です。3月15日になって、東電の清水社長から福島第一から全員撤退したいと枝野、海江田両氏に電話連絡が入りました。後に、菅首相が清水社長に「撤退はあり得ない」と言った時に「撤退など考えていません」と発言し、コミュニケーションのミスとの解釈がされていますが、私には、菅首相と話をする時に清水社長が発言内容を変えたとしか思えません。

しかし、清水社長の思惑とは別に吉田所長他の現場のメンバーの考えはまったくブレていません。
「撤退したら、東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ!」
逃げる?誰に対して言っているんだ。いったい誰が逃げるというのか。この菅の言葉から、福島第一原発の緊対室の空気が変わった。(なに言ってんだ、こいつ)
これまで生と死をかけてプラントと格闘してきた人間は、言うまでもなく吉田と共に最後まで現場に残ることを心に決めている。その面々に、「逃げてみたって逃げ切れないぞ!」と一国の総理が言い放ったのである。

そして、その菅首相のコメントの30分後、現場に異常事態が発生します。3月15日午前6時過ぎ、二号機の格納容器の圧力がゼロになります。すなわち、格納容器のどこかに破損が生じた可能性が高くなったのです。この時、吉田所長から「各班は、最少人数を残して退避!」の指示が出されます。この時、免震重要棟には技術系以外の人も含めて600人以上の人がいたそうです。
吉田さんは、技術系以外の人は早く退避させたかったと思います。しかし、外の汚染が進んでいましたから免震重要棟から外に出すことができなくなっていたんです。でもこの時、もうそんなことを言っていられない状況が生まれたわけですから、最小限の人間を除いて、二F(福島第二原発)への退避を吉田さんが命じたんです。(中略)
およそ六百人が退避して、免震重要棟に残ったのは、「六十九人」だった。海外メディアによって、のちに ”フクシマ・フィフティ” と呼ばれた彼らは、そんな過酷な環境の中で、目の前にある「やらなければならないこと」に黙々と立ち向かった。

そして、吉田所長は、事故から8カ月後、食道がんの宣告を受けます。さらに、そのがんの手術後に脳内出血で倒れたそうです。素人考えですが、これには事故当時の現場の極度の緊張状態、睡眠不足、栄養状態の悪化など過酷な生活条件、それに加えて強い放射線の影響も絶対あったと思います。(科学的には証明できないのでしょうが...。)

最後に吉田所長のコメントを紹介します。事故現場の危機感の強さが伝わってきます。
格納容器が爆発すると、放射能が飛散し、放射線レベルが近づけないものになってしまうんです。ほかの原子炉の冷却も、当然、継続できなくなります。つまり、人間がもうアプローチできなくなる。福島第二原発にも近づけなくなりますから、全部でどれだけの炉心が溶けるかという最大を考えれば、第一と第二で計十基の原子炉がやられますから、単純に考えても、”チェルノブイリ×10”という数字が出ます。私は、その事態を考えながら、あの中で対応していました。だからこそ、現場の部下たちの凄さを思うんですよ。それを防ぐために、最後まで部下たちが突入を繰り返してくれたこと、そして、命を顧みずに駆けつけてくれた自衛隊をはじめ、沢山の人たちの勇気を称えたいんです。本当に福島の人に大変な被害をもたらしてしまったあの事故で、それでもさらに最悪の事態を回避するために奮闘してくれた人たちに、私は単なる感謝という言葉では表せないものを感じています。
それに対する斑目原子力安全委員長のコメントです。
吉田さんはそこまで言ったんですか。私も現場の人たちには、本当に頭が下がります。私は最悪の場合は、吉田さんの言う想定よりも、もっと大きくなった可能性があると思います。近くに別の原子力発電所がありますからね。福島第一が制御できなくなれば、福島第二だけでなく、茨城の東海第二発電所もアウトになったでしょう。そうなれば、日本は”三分割”されていたかもしれません。汚染によって住めなくなった地域と、それ以外の北海道や西日本の三つです。日本はあの時、三つに分かれるぎりぎりの状態だったかもしれないと、私は思っています

福島原発事故を知るためにも、前回の福山氏の本と合わせてぜひ読んで頂きたい本です。

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福島原発でいま起きている本当のこと~元・現場技術者がすべてを語った!福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書福島原発の真実 最高幹部の独白福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのかレベル7 福島原発事故、隠された真実

菅首相は実は名相だったのか? 原発危機 官邸からの証言 福山哲郎著 を読む [震災・原発]


原発危機 官邸からの証言 (ちくま新書)この本は、3.11の東日本大震災との時の官房副長官であった、福山哲郎氏から(官邸から)見た原発事故に関して書かれた本です。

著者の福山氏は、1962年生まれ、同志社大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究修士課程修了。京都造形芸術大学客員教授。参議院議員(当選3回)で鳩山内閣で外務副大臣、菅内閣で官房副長官を歴任しています。TVの討論番組によく出ていますので、顔をご存じの方は多いと思います。

この本は、震災当時、官房副長官として、菅首相とともに官邸の中でどのような情報を元に、どのような判断を行ったかを書いたものです。この本を読むと、首相官邸には、正確で多くの情報があったわけではないことが分かります。そして、官邸と福島第一原発の現場との間には、原子力保安院、原子力安全委員、東電本店など多くの人が介在して、現場の生の情報はまったく入ってこない状況でした。
この本を読むと、菅総理を始めとした政府の担当者たちは、限られた情報の中で最善の努力を行っていたのだということが分かります。この状況であれば、仮に民主党をさんざん批判していた自民党政権の首相だったとしても、それ以上に素晴らしい行動ができていたかどうか疑問に思いました。
そのときあった情報をもとに私たちは意思決定した。意思決定にはすべて理由がある。別の情報があれば別の決定があり得たかもしれない。では、その情報が届かなかった理由は何だったのか。その決定に至るまでに他にできることがなかったのか。なされた決定のプロせスは適切だったのか。本書でそれを検証したいと思う

東日本大震災の時の津波で、福島第一原発の1~3号機の冷却用の電源を喪失します。その場合、緊急用のディーゼル発電機が動くはずだったのですが、それは地下に設置していため、津波の影響で動かなくなっており、緊急用に電池で冷却することになります。この冷却ができなければ、核燃料はメルトダウンからメルトスルーしてしまうという緊迫した状況です。そのため、官邸は、電源車60台を現地に送るような手配を行いました。
日が変わって明け方のことだ。電源車がようやく現場に到着したとの報告を受けた。「やっと着いたか」と思ったのも束の間だった。東電からは「接続プラグのスペックが合わず、電源がつながらない」という報告が上がってきた。
その後、次々に到着する電源車は「電源盤が使用できない」「ケーブルの長さが足りない」と、すべて用をなさないことが明らかになった。私は怒りと悔しさと脱力感がないまぜとなった思いに駆られた。 東電は電気屋さんではないのか。その東電が「電源がほしい」と言うから自衛隊を動員してまで、やっとのことで送り込んだ。ところが、接続プラグのスペックが合わない、ケーブルの長さが足りない、などと言うのだ。電気屋で電気をつなげないのなら、いったいこの国では誰が電気をつなげるのか。何のために走り回って、これだけの電源車を送ったのか---

この核燃料の冷却ができないため、水素爆発の懸念がでてきたため、東電はベント(格納容器内の水素を外に出す=放射性物質を空気中に放出する)をするように判断します。しかし、水素爆発に備えて住民の避難の検討を行う段階で、現地の状況がつかめない状態が続きます。
原子力保安院や原子力安全委員会の斑目委員長から「ベントしないと水素爆発する」という説明があったため、官邸はベントするように判断をしますが、判断をした後4時間経っても東電はベントしていません。
原子力安全委員会の斑目委員長に「もうベントしないと、爆発する危険性があるのではないですか?」と何度も確認をした。「(可能性は)ゼロではない」といったあいまいな答えが返ってくるばかりだった。
「それなら、これまでの半径3キロ圏の住民避難で足りるんですか?もっと広く避難をさせなければいけないじゃないですか」
まぁそのようなことは必要かもしれない
私たちの不安と焦りは募っていった。

そして、いろいろと批判のあった周辺住民の避難に関しての記載です。最初にベントによる放射性物質の漏えいに対する避難指示です。
菅総理と枝野官房長官と私で確認し合ったことがあった。それは、「避難の指示は1分でも1秒でも早く、遅かったと言われることのないように。絶対に躊躇しない。避難は少しでも広い範囲で。後になって避難が広過ぎた、避難させ過ぎたと批判されるほうが、避難が小さ過ぎて被曝するよりまし」だった。
11日午後9時23分、福島第一原発半径3キロ圏内の避難と、3~10キロ圏内の屋内退避の指示を出した。 これ以上、避難範囲を広げる必要があるかどうかも当然、検討した。だが、まず3キロに設定し、原発近くの住民を優先して避難させようと判断した。(中略)一度に3キロ以上に範囲を広げると、原発から比較的遠い住民が同時に動き出し、大渋滞が起こって、結果的に原発近くの住民が逃げ遅れてしまう危険性がある。
そして、ベントが出来ない状況で、水素爆発のリスクが高まり、避難区域を10キロ圏内に広げました。
問題は10キロ圏内の住民に、どのような手段で避難を伝えるかということだった。停電で、かつ通信も途絶えていたことは、いやというほど分かっていた。(中略) 爆発した場合、半径10キロ圏内で十分なのか、20キロ、30キロ必要ではないかと斑目委員長に確認すると、「そんなに大きく広がらないだろう」という見通しを示した。

このような状況の中で、東電の対応には福山氏もあきれています。東電は、14日(月)から計画停電をしたいと言い出しました。
私は提案した「しかし、地震が起きた2日前の3月11日から電力需給は落ち込んでいるはずだ。大口の顧客に協力してもらって、電力使用を節減するよう説得してもらえないか」
それに対する彼らの答えに私たちは驚きあきれた。
大口の顧客はお客さまですから、電力使用量を減らしてくれなどとは、我々からは言えません
彼らにとって、大口需要者はお客さまで、一般世帯の小口需要者はお客さまではないと言わんばかりだった。平然と答えたその言葉に、枝野官房長官がついにキレた。
「もしこれで本当に人が亡くなったら、東電は殺人罪だ。ひとりでも亡くなったら、私が見必の故意で告発するぞ!」

そして、14日の夕方になって東電の清水社長から「現場から撤退したい」という主旨の電話が枝野官房長官や海江田大臣にかかってきました。ここは非常に重要な決断があった場面だと思います。もし、この時に東電が福島第一から撤退していたら、原発の冷却ができずに最悪は4号機の使用済み燃料の爆発まで進み、福島に限らず関東地方は人が住めない状況になっていた可能性があります。
そんな中で「撤退もやむを得ないかもしれない」という雰囲気があったのは事実だ。自信を持って「撤退はあり得ない」と主張する人間はいなかったと思う。しかし、現場を放棄してメルトダウンや爆発が起こったら、その原発周辺にとどまらず、被害の及ぶ地域は福島県全域、あるいはそれ以上に一挙に拡大することも分かっていた。(中略)
「これは重要な問題ですから、やはり総理の判断を仰いだほうがいいのではないでしょうか」
総理は一瞬考えたのち、「撤退なんてあり得ないだろう」と意を決したように言った。「撤退なんかしたらどうするんだ。1号機、2号機、3号機が全部やられるぞ。燃料プールまであるぞ。あれを放っておいたらどうなる。そんなことをしたら福島、東北だけじゃない。東日本全体がおかしくなるぞ。厳しいが、やってもらわざるを得ない」
みんな我に返ったように総理の判断にうなずいた。

この後、菅総理は東電本店に乗り込んで行くのですが、ちまたで言われているように「出しゃばって」行ったわけではないようです。保安院、安全委員会も当てにならない、東電は撤退すると言いだす中で、首相自らリードする必要があったようです。
菅首相が東電に話をした内容です。
これは2号機だけの話ではない。2号機を放棄すれば、1号機、3号機、4号機から6号機、さらには福島第二のサイト、これらはどうなってしまうのか。これらを放棄した場合、何カ月後かにはすべての原発、核廃棄物が崩壊して放射線を発することになるチェルノブイリの2~3倍のものが10基、20基と合わさる。日本の国が成立しなくなる。何としても、命がけで、この状況を抑え込まない限りは、撤退して黙って見過ごすことはできない。そんなことをすれば外国が「自分たちがやる」と言いだしかねない。 みなさんは当事者です。命を賭けてください。逃げても逃げ切れない。情報伝達が遅いし、不正確だ。しかも間違っている。(中略) 金がいくらかかっても構わない。東電がやるしかない。日本がつぶれるかもしれないときに、撤退はあり得ない。会長、社長も覚悟を決めてくれ。60歳以上が現地に行けばいい。自分はその覚悟でやる。撤退はあり得ない。撤退したら、東電は必ずつぶれる

私は菅首相はどうしようもない首相だと思っていましたが、この本を読んで、この東電の撤退を止めさせたことだけでも称賛に値すると思いました。もし、あの時に東電が撤退していたら、私たちは関東地方には住めなかった可能性が高いと思います。

今、原発を再稼働しようという動きが活発ですが、電力会社の人たちは原発事故が起こった場合に、比喩でなく本当に「命をかけて日本を守る」覚悟はできているのでしょうか?

これは、みなさんにぜひとも読んで欲しい一冊です。
ただ、ずっと気になっている『汚染水放出は「米の要請」?』問題に関しては記載がないのが気になります。

現場から見た福島原発事故に関してもぜひ読んでください。
”フクシマ”の現場で何が起きていたのか? 死の淵を見た男 門田隆将著を読む
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年間100mシーベルト以下でも危険だ! 脱原発論 小林よしのり著 [震災・原発]


ゴーマニズム宣言SPECIAL 脱原発論太平洋戦争は米国が正義で日本が悪かったという、戦後の左翼的思考が蔓延していた中で「戦争論」を発表し、子供から大人、戦争体験者からも猛烈な支持を受けた小林よしのり氏の脱原発に関する本です。ちなみにこの本によると「戦争論」は、2011年夏の増刷で74刷にもなったそうです。

私は小林よしのり氏のデビュー当時から知っていますが、はっきり言って嫌いなマンガ家でした。当時は『東大一直線』が連載されていましたが、あまりに絵が下手くそだったので読む気にもなりませんでした。(笑)

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論しかし、1992年に「ゴーマニズム宣言」を読んで衝撃を受けて、それ以来ファンになりました。何が衝撃だったかと言うと、その当時、出版界やマスコミでは絶対的なタブーであった部落解放同盟や右翼、皇室、薬害エイズなどのきわどいテーマを堂々とマンガにして書いていたことです。
その後も、オウム真理教から命を狙われながらも、体を張って自分の主張をマンガに描いていることは尊敬に値すると思います。

この「脱原発論」ですが、まずは福島第一原発の4号機のリスクを描いています。今日の朝も東北で震度5の地震がありましたが、再び大きな地震が起きれば4号機の建屋は崩壊する可能性があります。そして、小林氏は4号機が倒壊すれば、東日本は人が住めなくなると指摘します。( 注)このブログで紹介している澤田哲生先生や武田邦彦先生はこれには反対で、使用済核燃料はそれほど酷い状態にはならないだろうとの考えです)
4号機のプールには、原子炉に入る燃料の2.8倍にもなる1,535本もの燃料棒が入っている。 しかもそのうち204本は使用済みではない新燃料である。この燃料棒が冷やせなくなったら、大変なことになる。 プールは倒壊の危機にある。東電は緊急工事で補強をしたが、要するにプールの下に「つっかえ棒」を入れて支えているという状態である(その後、コンクリートを打設)。
もし、大きめの余震が来て、プールが崩壊してしまったら?
燃料プールの冷却ができなくなると、核燃料がメルトダウンを起こす。
1,000度を超えると、核燃料棒のジルコニウム皮膜が発火し、猛烈な火災が発生し、遮蔽するものが何一つない状態で放射性物質を大量に撒き散らす。(中略)
それはいま水を注ぎ続けて何とか抑えている1、2、3号機をも放棄するということである。循環冷却が故障しても修理に近寄ることもできない。
やがて3つの原子炉も冷却できなくなり、次々と発火、爆発を起こすことになる!
避難区域は数百キロに及ぶ。首都圏を含めて日本の半分は人が住めなくなる。
実際に4号機が倒壊して爆発、さらに1~3号機が爆発すれば、女川原発や東海村付近にも人が住めなくなり、原子炉の冷却が出来なくなり、次々とそれらの原子炉も連鎖的にメルトダウン、爆発に進むことも想像できます。

そして、小林よしのり氏は、実際に福島の飯館村に行って現地の放射線量を測ってきます。
東京や埼玉などの放射線量は、毎時0.05マイクロシーベルトですが、福島原発から約50Km離れた郡山では、街の中で毎時0.9マイクロシーベルトまで上昇します。
郡山の目抜き通りの空間線量が[毎時0.9マイクロシーベルト]なら、1年で[8ミリシーベルト]にもなる。
完全に日本の法律に違反しているではないか!
ここは国内法では人が住んではいけない所のはずだ!

そして、最終的に飯館村で一番高放射線地区に行きます。
山道の橋のたもとに超ホットスポット発見!
100を超えた! 120! 130! ち・・・ちょっとびびるな、こりゃ・・・ 230!、250!
おい! そろそろその場を離れよう。もう十分だろう! ヒバクしちゃうって!(小林氏)
結局この日は最高[330]を計測!

放射線量で問題になるのは、年間100mシーベルト以下の考え方です。現在の議論では、以下のような説があります。
①年間100ミリシーベルト以下は、悪影響なし。(閾値あり説)
②年間100ミリシーベルト以下でも悪影響がある。(閾値なし、線量に比例する説)
③年間100ミリシーベルト以下は健康に良い。(放射線ホルミシス説)

小林氏は、②の説を支持しており、現状の福島は危険であると警鐘を鳴らします。特に子供たちは大人に比べて放射線の感度が高いことを心配しています。
また、③の放射線ホルミシス説は、トンデモ学説であると断言しています。
微量の放射線は安全、それどころか体によく、年間100ミリシーベルトまで安全ならば、飯館村はおろか、20キロ圏内でさえ、かなりの地域が帰宅OKになる。
責任を持ってそれを言えるか?
最悪の場合の賠償はできるか?
放射線ホルミシス説では100ミリシーベルトは最高に体にいいらしい。
それを信じるなら飯館村の土地を買って住めばいいのだ。
娘や子供や孫も呼んで健康にしてあげればいいのだ。
最高に体にいいのだから除染は必要なかろう。
汚染されたまま耕して、農作物を食べればいい。

小林氏は、原発は廃止すべきであると主張します。原発がなくても日本の電力は供給可能であるとの主張で、基本的には私も同意見です。
現在、放射線量に関して福島の線量は危険であると主張すると、「不安を煽るな!」、「差別につながる」、「放射脳だ!」というバッシングの声が大きくなっています。
しかし、専門家の間でも意見が分かれている毎時100ミリシーベルト以下の放射線量に関しては、最悪のことを想定して安全方向に考えるべきだと思います。小林氏が描いているように、日本の法律は年間1ミリシーベルト以下と規定しているのですから。

脱原発、福島の放射線量に関して興味がある方にはぜひ読んで欲しい一冊です。

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ゴーマニズム宣言スペシャル 反TPP論ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論ゴーマニズム宣言NEO 2 日本のタブーゴーマニズム宣言SPECIAL 新天皇論ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論ゴー宣道場 原発はヤバい、核兵器は安全 (ゴー宣道場選書)新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2)新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL

原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書 大前研一著 を読む [震災・原発]


原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書
福島第一原発事故発生時の政府発表やマスコミの報道が信用できない時に心の支えとなったのがYouTubeで公開された大前研一氏の「大前研一ライブ」の番組でした。

大前氏はご存じのように東工大で原子核工学科で修士号を獲得後、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を獲得し、日立製作所で原子炉の設計に従事されたことがある専門家です。

本書は、あまりにも鈍重な国の動きにあきれた大前氏が、自ら働きかけて政府に提出したレポートを書籍化したものです。
大前氏は、事故から3カ月後の2011年6月に、細野原発相(当時は原発事故対応担当首相補佐官)に会って以下の提案を行い、「ぜひ、お願いしたい」との回答を得たそうです。
◆もし、再び福島第一原発のような過酷事故が起きたとしても、安全を確保できる方策を見つけなければならない。しかし、それは政府の事故調査・検証委員会にも、原子力安全・保安院のストレステストにも期待できない。
◆必要な情報源へのアクセスさえ仲介してもらえたら、納税者・一市民として中立的な立場からボランティアで事故原因を分析し、3カ月以内に再発防止策のセカンド・オピニオンをまとめる。
◆客観的な視点からまとめるので、その内容に関しては、国や電力事業者の期待するものになるかどうかわからない。

元原子炉の設計者である大前氏自身にとって一番ショッキングだったのが、「格納容器」の”安全神話”の崩壊だったとのことです。
エンジニアは常に”最悪の事態”を想定して原子炉を設計・製造してきました。その象徴が、重大事故や再臨界による暴走などが起きても放射性物質が外部に飛び散らないようにするための格納容器でした。(中略)
ところが、今回の事故では”最後の砦”だったはずの格納容器が、実はメルトダウン(炉心溶融)にはまったく弱いことがわかりました。(中略)このように福島の事故によって格納容器はメルトダウンに弱いということが、世界で初めてわかったのです

今回の福島第一原発の事故の一番の原因は、マスコミ等でも報道されているように地震や津波によって電源が消失し、原子炉の冷却ができなかったことです。大前氏のレポートでも、
・地震と津波によって、全交流電源が長期的に喪失
・交流・直流の同時電源喪失を想定していなかった
ことが大きな問題点としてあげられています。
そして、さらに恐ろしいことに福島第二原発、女川原発、東海第二原発も一歩間違えば大事故になっていたと大前氏は指摘しています。
「福島第二」では、4回線中3回線が停止しましたが、1回線だけ残った外部電源が救いとなりました。同様に「女川」では、5回線あった外部電源のうち4回線が停止しましたが、非常用ディーゼル発電機が自動起動して難を逃れました。また、「東海第二」も一時は全外部電源がすべて停止する事態が起きていましたが、津波が7mの防護堰(運よく補強していた)を越えることなく非常用発電機が稼働して事なきを得ました。

もし、女川や東海第二で福島第一と同じような水素爆発が起きていれば、仙台や東京を含む関東地方は大きな被害を受けていたでしょう。その時、仙台や首都圏の住民は、冷静に対応できたでしょうか?
本当に首の皮一枚でつながったと言う状況だったようです。

この本の補論として第7章で、「なぜ福島第一原発1号機だけが事故の進展が早かったのか?」ということに関して原因究明と予防策の考察を行っています。

【仮説1】1号機では地震による配管破断が起きていたのではないか?
【仮説2】1号機が「マークⅠ」という古い型式だったことが問題なのではないか?
【仮説3】1号機の冷却系が機能しなかった”本当の理由”は何か?
◆では1号機はどう対処していれば過酷事故を防げたのか?
◆2~4号機はこのような対策によって事故を回避できた可能性がある

最後に大前氏の興味深いコメントを紹介します。
今回の事故を検証してみると、「神様はなぜ福島第一原発のこんな”弱点” まで知っていたのか」と感嘆するぐらい、設計者が想定していなかった被害が次々と起きました。6系統もあった外部電源の全喪失、電源盤やバッテリーの故障・水没、さらに冷却源の喪失 ・・・ 人間たちの考え落としをすべて見抜いていたとしか思えないほど、地震と津波は”頼みの綱”を次々と断ち切っていきました。
何となくいろいろ考えてみると意味深なコメントです。
逆にいうと”神様”の計画通りだったとも読めますね。(大前氏の意図とは離れていると思いますが...笑 )

福島原発事故に関してもう一度考えさせられる本です。

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企業参謀ノート[入門編]考える技術訣別―大前研一の新・国家戦略論企業参謀 (講談社文庫)新版「知の衰退」からいかに脱出するか?―そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!! (光文社知恵の森文庫)



なぜ東電の幹部は逮捕されないのか? を再び考える。 [震災・原発]

以前、 「福島原発事故の「犯罪」を裁く 広瀬隆+保田行雄+明石昇二郎 著 を読む」で、以下のように書きました。
素朴な疑問ですが、あれだけの被害を出した事故に対して、「なぜ警察は捜査しないのか?」、あれだけ多くの人たちに被害を加え、現在も生活に苦痛を与えた加害者である東電関係者が、なぜ逮捕も捜査もされていないのか非常に不思議です。日本は法治国家ではなかったのでしょうか?
筆者の一人である明石昇二郎氏は、「これでは法治国家ではなく ”放置国家”ではないか!」と表現していますが、的確な表現だと思います。確かに、これだけ大きな事故を起こしていながら、社長こそ変わったものの会長の勝俣氏はそのまま居座っているのは、まったく普通の感覚では理解できません。

あれから半年以上経ちましたが、状況は変わっていないようです。
東電の幹部たちが逮捕される気配はまったくありません。そして、

http://www.asahi.com/business/update/0621/TKY201206210127.html

にあるように、引責退任した東電役員たちにはちゃんと天下り先が確保されています。
当然、彼らには高額の退職金が支払われるでしょう。そして、もちろんこれは私たちの支払った電気料金から出されるものです。

会社の役員や社長は、このような不測の事態が発生した時に責任を負うからこそ常々高い報酬をもらっているはずです。今回のように77京ベクレル(1億ベクレルの77億倍)というケタ外れの放射能をまき散らした東電の役員が形式的な処分以外に何のお咎めもないのは信じられません。

東電も保安院などの役人も政治家も誰も責任を取らないというのはどういう国なんだろう?
それを追求しないマスコミって何のためにあるのでしょうか。
企業間の競争のない東電が多額の宣伝広告費を使って各媒体にCMを出しています。これによって東電はマスコミのスポンサーとなって自分たちに不利になることは報道させていないのは周知のことです。競争のない企業の宣伝広告費には何らかの制限を付けるべきでしょう。

そして、今回の福島の事故に関して、きちんと責任の所在を明確にして、東電幹部、保安院などに厳罰を課さなければ、また同じことが起こるのではないかと懸念します。他の電力会社の幹部たちや保安院たちに、ちゃんとやらなければ逮捕される、という緊張感を持たせることが重要ではないかと思います。
あるいは、電力会社の幹部や原子力保安院の責任者は、家族を含めて強制的に原発の近くに住むように法律で決めれば、真剣に原発の安全性に関して考えるのではないでしょうか?

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地震予知などできない! 日本人は知らない「地震予知」の正体 ロバート・ゲラー著 を読む [震災・原発]


日本人は知らない「地震予知」の正体
現在、年間100億円規模の予算を使って地震予知の研究を行っていますが、それがまったくのムダであると主張している本です。

みなさんもTVなどで東大のゲラー氏をごらんになったことがあると思いますが、プロフィールを紹介します。
1952年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。77年カリフォルニア工科大学地球惑星科学研究科博士課程修了。理学博士。同研究科特別研究員、スタンフォード大学地球物理学科助教授を経て、84年より東京大学理学部(当時)助教授。99年より同大学大学院理学系研究科・理学部教授。東京大学で初めての任期なし外国人教員。主要研究テーマは、地震波動論及び数値シミュレーション、地球の3次元内部構造、地震予知の可能性の有無。
ゲラー氏は日本に28年住んでおり、日本人の女性と結婚されているようで日本語も堪能です。

ゲラー氏の専攻は地球物理学で、人工地震を使って油田などの地下構造を探る物理探査の世界的権威であるC・ヒューイット・ディックス教授の勧めでこの分野に入ったとのことです。人工地震というと何やらイカガワしいと感じる人が多いのではないかと思いますが、例えば油田の開発には人工地震を使った探査が使用されることがよく知られています。ゲラー氏は、その地震の波動の数値シミュレーションを専門にしているそうです。
この人工地震の研究はこのブログの別の記事でも引用しましたが、戦前から研究がされており、1990年代までは普通に新聞記事として載っていました。しかし、それ以降新聞、メディアからは「人工地震」の文字が消えさり、それによって現在では「人工地震なんてあるはずないじゃない!」という人が大部分を占めるようになっています。(1990年代以降、「人工地震」の文字が大手メディアから消えたのは、何らかの意図があったのでしょうね)人工地震に関しての新聞記事はこちらの“だいだいこんさん”のブログを参照下さい。
http://daidaikonn.blog27.fc2.com/blog-entry-405.html
http://daidaikonn.blog27.fc2.com/blog-entry-416.html

ゲラー博士の主張は、明確です。
現在の科学技術では、地震予知はできないそのような地震予知に年間100億円規模の莫大な予算を使うのであれば、防災対策などにその予算を使うべきである
地震は予知できない
⇒ 前兆現象はない、ハザードマップに根拠はない、どこでも常にリスクはある
地震は周期的に繰り返さない
⇒ 地震周期説には何の根拠もない

地震予知ができそうにないことに関しては関係する 研究者自身も自覚しているようで、ゲラー氏曰く、飲み会では「地震予知はできない」というが、カメラとマイクがあればそうは言わない、とのことです。つまり、地震予知はできそうにないが、地震予知ができないと言うと国から予算がもらえないので予知できると言っているということのようです。

ゲラー氏はアメリカの著名な地震学者、チャールズ・リヒター氏の言葉を引用して以下のように言います。
(リヒター氏は)「地震を予知できるのは、愚か者とウソつきとイカサマ師だけである」という痛快な言葉を残した。日本の地震学会では、「愚か者とウソつきとイカサマ師」がやけに大勢活躍しているようだ。

そして、私たちがよく新聞や雑誌、TVなどでよく見かける「地震は周期的に発生する」という説に関しての記載です。私はこの「地震の周期発生説」は学界では合意されているものと考えていましたが、まったく根拠がないようです。
92年9月1日の「防災の日」に先立ち、「東京周辺に起きる大きな地震には、69年の周期がある。今年は危険な年だ」と新聞が報道し、ちょっとした騒動になったことがある。(中略)
幸いにして92年に大地震は起こらなかった。すると新聞は、今度は「70年周期説」なるものを打ち立てた。新聞の売上を増やすために、地震の不安を煽る記事は大いに効果があるようだ。
予測がハズれるごとに、毎年「80年周期説」「81年周期説」と新たな仮設を打ち立てていくがいい。地震の予知はできないが、新聞や雑誌が次に何を書くのかという「予知」はできる
かなり痛烈な皮肉ですね。(^^) でも、新聞、雑誌が売り上げを伸ばすためにこのようなセンセーショナルな記事を書くことは今回の大震災、原発事故の報道でみなさんも学んだと思います。

ゲラー氏は、研究者になってから自分の研究に関する論文など、常に新しい文献を読み続けることを行ってきたそうですが、日本においてはそれだけでは足りないことに気づきます。
大学の図書館にこもっているだけでは、情報の網の目が漏れてしまうのではないか、あるときそう気づいた。地震予知の最新の”成果”は学術誌ではなく、むしろ一般大衆を対象とする週刊誌で発表されているからだ。 だから毎日の私の仕事は、学会誌の目次ではなく、新聞で週刊誌の広告を見ることから始まっている。地震予知の研究が、年を経るごとにミーハー化していることは間違いない。ヌードやセックス特集が掲載されている週刊誌に、地震予知の研究成果を発表するのがトレンドになっていることは事実だ
科学者がまず第一になすべき仕事は、研究成果を論文にまとめることだ。論文が学会誌などの学術誌に掲載されて初めて、科学者の業績として認められる。 学術誌に論文が掲載されるのは、決して容易ではない。複数の専門家で構成されたレフリーによって、厳しい査読が行われるからだ。(中略)
学会の審査をすっ飛ばし、直接マスコミに研究成果を発表する。それは科学者にとって、重大な「掟」違反と断じなければならない

そして、菅首相が浜岡原発を停止させたように、「東海地震」だけは発生確率が高いと特別視されていますが、ゲラー氏はそれもまったく根拠がないと書きます。
東日本大震災が起きてからも、一部のマスコミは相変わらず「東海地震が起きる」「東南海・南海地震が起きる」「首都圏を直下型の大地震が襲う」といった無責任な記事を掲載している。もちろん、首都圏に地震が起きる可能性はゼロではない。だが、現時点の学問のレベルでは「××地方は特に危ない」と指摘できるほどの根拠はないのだ。

地震予知ができることを前提に年間100億円以上の研究費を得て、地震予知ができることを否定できない地震学界の中で、そのシガラミからはずれて純粋に科学的な結論である「地震予知はできない」という主張を長い間唱えてきたゲラー氏は素晴らしいと思います。これからも客観的な真実をわれわれに伝えて欲しいと思います。

【蛇足】
株の世界でも、絶対に儲かる投資方法などないと言われていますし、実際にそうなのでしょう。プロの投資家でも勝ち続けている人はほとんどいないと言われています。もし、勝ち続けている人がいるとすれば、それは自分で株価を操作している人か、株価が変動する情報を知っている人たちだけでしょう。
同じように、地震を予知できる人がいるとすれば、それは自分たちで地震を起こしている人たちあるいは、その情報を得た人だけでしょう。そして、それは自然科学的な前兆など関係のない話なのでこの地震も予知ができないことになります。(その場合、政府あるいは情報機関が情報を持っている可能性はあります)
地震と建設関連株のおかしな動き ⇒ http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-05-07

【追記】 2012年10月17日 ようやく地震学会が動きだしたようです。
地震学会:「予知は困難」見直し着手へ
毎日新聞 2012年10月17日 19時45分
 日本地震学会は17日、東日本大震災を想定できず地震学への批判が高まっていることを受け、地震予知研究の見直し着手など6項目を柱とする学会改革案を発表した。

 大震災後に寄せられた会員の意見を踏まえて作成した。それによると、地震の発生時期、場所、規模を事前に把握する「予知」の現状について、「確度の高い予知は現状では困難」と位置づけた上で、「地震発生予測は基礎研究として推進し、社会に説明・還元していく」と明記。学会内にある「地震予知検討委員会」は「地震予知を連想させる」として名称の変更が必要と言及した。

 このほか、会員が視野を広げ社会貢献を高めることが重要として、会員間の議論の場の創設▽地震学を災害科学ととらえ直し他学会との連携強化▽社会への等身大の地震学の現状報告−−などを盛り込んでいる。

 会長の加藤照之・東京大地震研究所教授は「改革案は3・11を受け『変わらなければならない』という学会の意思表明だ」と話した。【鳥井真平】

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冷温停止は偽りか? 福島原発の真実 最高幹部の独白 今西憲之著を読む [震災・原発]


福島原発の真実 最高幹部の独白

ジャーナリストの今西憲之氏が、福島第一原発(フクイチ)の最高幹部から聞き出した現場の真実の声、今西氏が自らフクイチに乗り込み、自分の目で見た本当の現場の状況が書かれています。
マスコミを通じた政府や東電からの発表内容とはまったく異なる状況が書かれています。


まずは、1号機、3号機の爆発当時の生々しい描写から紹介します。
●1号機の爆発(3月12日)
「また、地震か」と声が上がった。だが、どうも様子が違う。六つの原子炉のうち最も免震重要棟に近いのが1号機だ。
「煙、白い煙だ」どこからか声が上がる。白煙で視界があまり利かない。
「爆発、爆発じゃないのか」「爆発したぞ」 フクイチ対策本部内は、戦場と化した。誰もが大声で叫んでいた。 現場に出ていた作業員たちが、全速力で走って免震重要棟に戻ってきた。恐怖で、みんなの顔が真っ青だ。そして叫んだ。 「原子炉に爆弾が投下されたんじゃないか」「瓦礫の雨だった」
免震重要棟内はもうパニック状態で、「帰らせてくれ」と言う作業員、社員も出てきた。会議室に200人、いや300人はいただろうか。作業員を集めて指示を出していく。

●3号機の爆発(3月14日)
フクイチにかかわった全員が、3号機に万が一のことがあれば、「もう終わり。ダメだ」ということは感覚的に理解していた。先ほども触れたように、3号機の燃料に含まれているプルトニウムは毒性が強い。半減期も2万4千年と飛び抜けて長い。周囲に飛び散れば、自分たちはもちろん、周囲への被害もひときわ深刻になる。(中略)
表現しようのない轟音だった。
しゃがみ込む人、机の下に思わず潜り込もうとする人、いすから転げ落ちそうになる人。地震とは違う。すさまじい揺れだ。前々日12日(午後3時36分)の1号機のときとも、まったく違った。その瞬間、今回こそは爆発だ、それも3号機だと確信した。3号機はMOX燃料で威力が大きい。プルトニウムが使われている。もうダメだと思った。
明確に「死」を覚悟した。(中略)
最低でも50キロ圏内は避難させているだろう。できれば、もっと広い範囲で対応したほうがいいのだが――1号機爆発の際にも言及したが、正直、そう思った。だが、このとき実際に避難指示が出ていたのはフクイチ20キロ圏内だったと後に聞いて、愕然とした
現場の状況が、本店や官邸にはまったく伝わっていなかったのだと悟った。
これを読むと政府の出した避難区域の設定は、事故現場で状況をよく把握している人たちの認識とは大きくずれていることが分かります。今回は、たまたまそれほどひどい被害にはなっていないようですが、今後同様なことが起きた場合には、「政府の出す避難区域の設定はかなり甘めである」ということを認識しておく必要がありますね。

そして、政府、東電が発表した「冷温停止状態」宣言に関しての記述です。政府や東電は事故が収束して安全な状態になったことを強調していますが、現場の目から見るとまったくそのような状況ではないことが分かります。
また、メディアに対しても現場の被害のひどい部分は見せないようにして真実を隠しているというのです。
フクイチは、”小康状態”に見える。
政府は2011年12月、原発の「冷温停止状態」を宣言し、「事故の収束」を強調した。しかし、いまも決して手放しで「安心」できる状態でないことは、最高幹部の証言を読めばわかるだろう。そして私たちは、彼の証言から、このフクイチ事故が、政府・官庁、東京電力を中心とした「原子力ムラ」の住人たちがタッグを組んで、国民の目から”真実”を隠し続けてきたことによる「人災」であることを知っている。(中略)
東京電力と政府がフクイチの現場取材を認めたのは、この原稿を執筆している時点では、2011年11月と2012年2月のたった2回である。特定の場所をバスでぐるりと回る内容で、まるで「団体ツアー」のようなものだ。その取材で公開された写真や映像を見て、がっかりした。私がフクイチに何度も行き、このポイントだと思った「絵になる場所」からの写真がない。うまく外している印象を持った。いまもって、生の本当の姿を見せたくないのか、事故を小さく見せたいのか。さすが、狡猾な東京電力だ。
私を”世界一危ない場所”に招いてくれたフクイチの最高幹部をはじめ、何人かのスタッフは、「生の本当の原発事故の姿を、見て、撮って、書いてください」と、私の希望の極力応じてくれた。

東日本大震災の翌日12日に菅首相がフクイチの現場を視察し、怒鳴りまくって作業の邪魔をして帰っていったことに関しても書かれています。現場の認識としては、ベント作業を遂行中の緊急時に菅首相が来たことで、その対応に手が取られて現場の作業が停止したことが分かります。
会議室の扉が閉まった瞬間、”騒動”は勃発した。
「どうなっているんだ」 と菅首相の大きな声。
すごい剣幕で怒鳴り散らしている。作業をしていたメンバーが、みんなフリーズした。ベントが開始できないことに怒っているのが、首相の声からわかった。(中略)
この間、フクイチの状況は悪化していた。メモには、こうある。
カン 帰る とまる
「とまる」とは、菅首相がフクイチに来ている間、フクイチの幹部が現場の指揮をとれなかったため、作業の一部がストップしてしまったという意味だ。
その後、さまざまな検証があり、「作業はストップしていなかった」という声もある。しかし、現場にいた私は、普段はテレビでしか見る機会がない「一国の首相」の怒鳴り声にドキッとし、何度も手を止めた。多くのスタッフがそうだったはずだ。程度の差こそあれ、「作業が止まった」のは事実だ。

さらに、首相・東電本店から出された海水注水の中止指令に関する現場での対応に関する記載です。現場の状況を知らない上層部からの指令に対して現場は、怒りに震えながら、自らの判断で注水を続行したことが分かります。(55分後に海水注水再開の指示がでます)
この時注水を停止していたら更に状況は悪化していたと思われますので、命をかけて作業を続行した吉田所長以下、現場の判断には感謝するしかありません。
専門家に任せるべきことに対して余計な口出しをして邪魔をし、自分がやるべき瓦礫の処理、放射能の除染、避難民への対応などに対してはほとんど何もしなかった菅首相の罪は本当に大きいと思います。
本店からの指令を受け、フクイチ対策本部の室内は、怒りが頂点に達した。メモには、こうある。
おこる、こぶし
吉田所長の拳が震えていたのだ。
オレたちは命かけてやっているんだよ。なにが総理の判断だ
いまやらなきゃ、とんでもないことになるんだよ。わかっちゃいない
そんなことばかり、上ばかり見ているから、だから本店はダメなんだ

という幹部たちの怒声が、対策本部の部屋に響いた。(中略)
無理もない。そもそも、注水を中断するなどという選択肢はなかった。いま1号機は、海水でもいい。もう手段を選ばずに冷やすしかない。できなければメルトダウンも避けられない。放射性物質どころが、核物質そのものが外部に放出されることもあり得る。(中略)
現場の意思は一つだった。
『総理が了承していない』なんて言っている場合じゃない。こっちは生きるか死ぬかだ。なりふり構っていられない」現場は官邸ではない。フクイチなのだ。だが、「政府からの指令だ」と本店から言われれば、完全に無視するわけにはいかなかった。
(中略)
その後、吉田所長は怒りをぶつけるように、
最後に責任をとるのは、総理じゃない。所長のオレなんだ、オレだ」と怒鳴った。
実際に、当時現場で東電に対していろいろと指示を出していた菅首相はすでに首相をやめています。今後、福島原発でどのような事態が起ころうとも菅さんが自分で責任を取る事はないでしょうね。それを考えるとこの時の現場の吉田所長の判断は素晴らしかったと思います。

3.11以降も福島原発付近では、震度4、5の大きな地震が続いていたので心配していましたが、やはり被害のあった建屋は、現在でもかなり危ない状況のようです。最近、また地震が増えていますので、心配ですね。
本店は、「容器や建屋の耐震、耐久性に問題はない」と言っているが、たとえば、出入りのゼネコン業者に聞いても、
問題がないというのは、いますぐ倒壊することはないという程度の話だ」と答えが帰ってくる。
いま震度5~6級の地震が来れば、揺れ方によっては倒壊の危険性がないとはいえない。加えて日々、建屋・容器の痛みは着実に進行している。せめて、建屋上部にある使用済み燃料棒の燃料プールだけでも、早く移動させたい。

さて、いよいよ今西氏が実際にフクイチに入って、東電が隠している被害状況に関して記載した内容です。3号機、4号機ともに一般に公開されている状況以上に破壊がひどい状況だということです。
●4号機の状況
hukuiti4.JPGと、その瞬間、いきなり目の前が開けた。 思わず息をのんだ。これはいったい、なんなのか。(中略)
迫るように視界に入ってきたのは、4号機だった。地震・津波と爆発で、建屋のコンクリート壁はゴツゴツとした岩の塊のように様変わりして散乱し、鉄骨がむしり取られたように飛び出している。巨大なコンクリート片が鉄筋に引っかかったまま、壁面にぶら下がっていた。
鉄骨のフレームが大きく陥没しているところがあった。その下には、薄い緑色で組まれた大きなフレームが見える。あの付近に燃料プールがあるという話ではなかったか。すぐに崩れてしまいそうに見えた。これまで見てきた新聞の写真やテレビの映像とは、これはまったく違う。圧倒的な迫力。震えが止まらず、体が固まってしまった。
東京電力や政府の公表してきた写真や動画はなんだったのか。だまされた。」ただ、呆然とするばかりだった。(中略)
原子炉建屋のコンクリート壁の厚さは2メートルはあるだろうか。それが、ボロボロになっていた。「飛行機が突っ込んでも大丈夫というほど頑丈に造ったのですが...。いまも風雨や余震で、汚染されたコンクリート片がポロポロと落ちてくるのです」

●3号機の状況
hukuiti3.JPGそして、排気筒の奥に目をやった。巨大な瓦礫の山が見えてきた――ように見えた。だが、それは瓦礫の山ではなかった。
「木端みじん」がふさわしい3号機
その”瓦礫の山”の正体は、紛れもなく「3号機」の朽ち果てた姿だった。
分厚いコンクリート壁は粉々になり、鉄骨は花がしおれたようにグニャグニャに曲がり、もはや原形をとどめていない。燃料プールのある5階以上が吹き飛ばされた原子炉建屋は、直前に見た4号機の高さには明らかに足りていない。
木端みじんという表現がぴったりだ。

3号機、4号機の原子炉建屋の状況に関しては、このブログでも紹介しましたように、5月13日の参議院予算委員会で、独立総合研究所の青山繁晴氏が参考人として証言しています。(http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-06-07
(証言の動画はこちらです)http://www.youtube.com/watch?v=_HGcSIdt6_8&feature=related

この時、青山氏も以下のように証言しています。
「津波の直撃を受けた海側の施設、これはタービン建屋を含めて、それはすさまじい破壊でありまして、私は多少軍事のことも触っておりますけれど通常兵器ではこのような破壊はおきないんじゃないか、場合によっては小型戦術核のような攻撃でなければここまでの破壊はないんじゃないか、というようなありさまでありました。」

今西氏が、瓦礫の山と表現し、青山氏が小型戦術核を使ったのではないかと証言した3号機の実情は、政府や東電からは発表されていません。しかし、GoogleやYoutubeを見るとその悲惨な状況を知ることができます。例えば、これを見て下さい。

数年前に子供のサッカーの応援で見に行ったJビレッジが、原発事故対応の前線基地になっているのは悲しいことです。

政府や東電が「冷温停止した」と宣言している福島原発は、現場の認識ではまだまだ危ない状況のようです。現場で命がけで必死で働いている方々には感謝するしかありません。
最近、また地震が増えていますので福島原発から目が離せない状況だと思います。

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私は無実です 検察と闘った厚労省官僚村木厚子の445日内部告発―権力者に弓を引いた三人の男たち闇に消えた1100億円―巨大詐欺・大和都市管財事件国賠の闘い無法回収──「不良債権ビジネス」の底知れぬ深き闇

マスコミの報道を疑え! 国家の恥 一億総洗脳化の真実 上杉隆著 読む [震災・原発]


国家の恥 - 一億総洗脳化の真実
東日本大震災から1年が過ぎました。
1年前を思い出すと、計画停電のために電池やローソクを探して走りまわったり、通勤で苦労したり、ガソリンの供給がなくなりガソリンを売っているスタンドを探して車で走りまわったりと、今考えると懐かしいような気がしますが、二度と味わいたくない思いもしました。
最近、また地震が増えていますが、あの当時は、それこそ毎日のように震度3、4くらいの地震が起きていましたよね。

そして何よりも私たちが不安だったのが、福島の原発事故です。震災、津波による被害もさることながら、私たちが体験したことのない、原発事故による被害に関する恐怖におびえていました。
「福島の住民たちは大丈夫なのか?」、「東京に住んでいた外国人は日本から脱出しているのに、私たちは本当に大丈夫なのか?」、「原発事故はどうなるのか?」などなど、日々不安になりました。
今回ほど、政府、TV・新聞などの大手マスコミがあてにならないことを実感したことはありませんでした。明らかに政府やマスコミは真実を隠している、ということを実感したのでWebで情報をかき集める毎日が続きました。そんな時に私の心の支えになったのが、大前研一氏、武田邦彦教授、上杉隆氏、苫米地先生などのHPやブログの情報でした。

特に、上杉氏は記者クラブに入っていないフリーランス記者として、私たちに新聞やTVでは得られない情報を与えてくれました。

震災の起きた次の週から実施された計画停電に関してです。
●2011年3月17日:被災地への支援を止めないために、計画停電よりも「節電」で対応を!
・なぜ「計画停電」を実施しなければならないのか。なぜ政府と東京電力による愚かなプロパガンダに易々と騙されているのか。 電力会社をスポンサーとし、批判精神を失った大手マスコミに何かを期待するのが馬鹿らしい。
だが、日本では、思考停止に陥って久しい彼らこそが影響力を持って、愚かな政策を国民に呼びかけているのが現実だ。
・街のネオン看板は消され、営業時間を短縮する店舗がほとんどだ。だれもが節電に協力している。にもかかわらず、政府と東電は「計画停電」を強行している。果たして本当に電力不足なのか。「計画停電」の必要性を煽っている民放テレビ局は同じような映像を24時間放送し続けている。 電力消費量の多い民放テレビ局は、同じような映像を繰り返し流しながらも、誰一人「計画停電」を批判しようとしない。

政府が出した安全だ、安全だと繰り返した避難区域に関してです。
●2011年3月24日:海外諸国と日本政府 避難範囲50キロメートルの差 - 枝野官房長官に「安全デマ」を問い質す
・官邸、東電、経産省、記者クラブ、御用学者による「安全デマ」が、日本を滅ぼそうとしている。「安心だ」「安全です」「ただちに影響を及ぼすことはありません」という根拠の薄い楽観論に拠って、国民を絶望の淵に連れて行こうとしている。
・震災発生以来、最悪の事態を想定して、各国政府の示す統計や海外メディアの論調をソースを明示しながら、その可能性に触れてきた筆者への評価は、「デマを飛ばすインチキ記者」という匿名の中傷に集約される。 とくに、福島第一原子力発電所の事故について、「水素爆発」「人的被害」「80キロメートル圏外へ退避勧告」「農作物被害」「首都への放射線汚染」「メルトダウン」などの可能性に触れた途端、それは頂点に達した。 内閣官房を筆頭に、政府からも批判され、大手メディアからは白眼視されている。だが、結果はどうか。いつか必ず明らかになるだろう。だが、それまでは何も言うことはない。

そして、「低濃度汚染水」と名付けられた「高濃度汚染水」の海洋投棄に関してです。この愚挙に関するスピーディーな政府の判断は、米国による指示だったことが後で分かりました。
●2011年4月7日:日本が「海洋汚染テロ国家」になる日 - 放射能汚染水の海洋投棄に向けられる厳しい視線
・自由報道協会はきょう(4月6日)、元佐賀大学学長の上原春男氏の共同インタビューを主催した。上原氏は福島第一原子力発電所3号炉(もしくは5号炉)の設計にかかわり、外部循環式冷却装置の開発者でもある。
・その上原氏は、放射能汚染水を海洋に流し続けるという決定を下したばかりの政府に対して、繰り返し嘆いた。
「なんで、あんなことをしたのか。海洋に放射能汚染水を流すなんて信じられませんよ。誰がそんなバカなことを決めたのか。これで日本は世界中を敵に回した。恥ずかしい。せっかくの信頼のある国だったのに、本当になんてことをしてくれたんだ」
いまや政府と東京電力による愚かな決定に数々は、日本を「海洋汚染テロ国家」に仕立て上げようとしている。
・毎時8トン以上の冷却水を注水しているのだから、貯蔵タンクもすぐに満杯になることは分かっていた。だが、その状況を再三質問してきたフリーランスジャーナリストたちの声を掻き消すかのように新聞・テレビは「低濃度の汚染水」の海洋投棄の安全性を強調し続けている。 そもそも、テレビ・新聞が使っている「低濃度」という言葉は東京電力の造語だ。通常の環境基準の100倍以上、つまり普通に考えれば高濃度なのである。この点を東京電力に問うと「相対的なものであり、高濃度と比べて低濃度であるということです」という木で鼻をくくったような回答が返ってきた。

これは、このブログでも何度か主張していることです。なぜ、東電幹部は逮捕されないのか?ということに関してです。
●2011年7月1日:なぜ東京地検特捜部は東京電力本店を家宅捜査しないのか
きのう、東京電力の株主総会が開かれた。約6時間に及ぶロングラン総会は荒れ模様となったものの、社長の交代、原子力発電の続行など、結局、当初の方針通りに終了した。結果として、東京電力は株主総会を乗り切ったのである。東京電力は、国家を滅ぼすような大事故を起こした企業である。そのうえで情報隠蔽を繰り返し、国民の健康や生命に危害を及ぼそうとしている。にもかかわらず、お咎めはない。いったいどういうことなのか。
・そうこうしているうちに、株主総会は終わり、社長は交替した。東電幹部は、実質、誰一人責任を取らずに給料をもらい、普通の生活を送っている。一方で、ユッケを売った社長は、徹底的に糾弾され、人生のケリを付けさせられようとしている。 思えば堀江貴文氏に対してもそうだった。検察は、堀江貴文氏を、なんの前触れもなく逮捕し、家宅捜査を繰り返し、結果、会社をつぶし、実刑有罪判決を食らわせ、刑務所にぶち込んだ。マスコミは彼らを極悪人に仕立て上げ、社会から抹殺した。 だが、彼は、本当にそんなに悪いことをしたのだろうか。 この国では、あまりに「巨大な悪」は免責されるのだ。国家が加担し、マスコミが黙認した犯罪は、見逃されるのだ。そして、5年後、10年後、国際賠償などの信じがたい不幸がこの国を襲い、多くの国民が被爆による健康被害と戦い始めた頃、東電幹部たちは、引退し、何食わぬ顔で生活していることだろう。

初めてこのニュースを知ったときは、単純に「民主党も人材がいないんだな~」と思いましたが、それがメディアによる虚報であったという話です。この国のマスメディアはどうなっているのか、と思いますね。
●2011年10月13日:鉢呂前経産の「放射能つけちゃうぞ」発言は虚報だった!
火曜日、筆者が司会を務める「ニュースの真層」(朝日ニュースター)に鉢呂吉雄前経済産業大臣が生出演した。
冒頭、筆者は鉢呂氏が発したという「放射能つけちゃうぞ」発言の真意について聞いた。
「放射能と言った記憶がないのです。確かに相槌を打ったような気もしますが、それもはっきりせず、自分で言ったような記憶はない。私も長年政治家をやっていますから、自分で言った言葉については大抵覚えております。でも、放射能という言葉自体、あまり使ったことがありませんし、放射性物質などということはありましたが、なにしろ記憶にないのです。でも、優秀な記者さんたちがみんなそう報じるので、どうしてなのかなと思っておりました。」
結論からいえば、鉢呂氏は「放射能」も「つけちゃうぞ」も発言していない。発言のあったとされる当日、東京電力福島第一原発所の視察から戻った鉢呂大臣(当時)が、赤坂宿舎に集まった4、5人の記者たちと懇談したのは事実だ。だが、防護服を着用したままの鉢呂氏に「放射能」という言葉を使って、水を向けたのは記者たちのほうであり、それに対して、鉢呂氏は何気なく相槌を打っただけというのが真相なのだ。 つまり、マスコミが勝手に自ら言葉を発して、何も語っていない政治家の話した言葉として勝手に報じて、勝手に責任を追及し、デマによって世論を煽り、ついには大臣を辞めさせてしまったというだけの話なのだ。 なんとばかげたことだろう。とても民主主義国家のメディアの仕業とは思えない。根拠のないデマによる集団リンチであり、ジャーナリストの自殺行為だ。

今回の一連の大震災の大手メディアの報道を見て、みなさんもその信頼性のなさを痛感したと思います。これからも上杉氏をはじめとしたフリーランス記者たちの活躍を期待します。

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新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか (PHP新書)報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪 (幻冬舎新書)ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実官邸崩壊 (幻冬舎文庫)記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書)暴走検察小泉の勝利 メディアの敗北世襲議員のからくり (文春新書)


放射線医が語る「被ばくと発がんの真実」 中川恵一著 を読む [震災・原発]


放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)
前回、副島氏の本を紹介しましたが、今回の本も現在の福島は安全であるという主張の本です。
私は、東京大学医学部附属病院の放射線科で、27年にわたって放射線医としてがん患者の治療に携わってきました。放射線についての不安とは、つまり発がんリスクがどれくらい上がるか、ということでしょう。私は、放射線医としての長年の経験を通して、放射線被ばくと発がんの関係について、できるだけわかりやすく、具体的にご説明したいと思います。

前回の副島氏の本でも問題になった100ミリシーベルトの閾値に関して、中川氏は書きます。
人の場合、100ミリシーベルト以上の被ばくになると、発がんリスクは上昇します。つまり、この領域は明らかに「黒」です。よく100ミリシーベルトが境目と思われますが、100ミリシーベルトの被ばくで発がんの危険性は0.5%上昇しますから「立派な」黒です。
では、90ミリシーベルトや80ミリシーベルトになれば影響はないかというと、それはわかりません。100ミリシーベルトより低い被ばくの領域も「純白」とは言い切れないのです。
私は100ミリシーベルトより低い領域のどこかに、白か黒かの境目(閾値)があるのではないか、と思います。人体に有害な科学物質は、ある量を越えて体内に取り込むと健康への影響が出てくるわけです。これは、塩分にせよ、アルコールにせよ、同じです。放射線も例外でなく閾値があるのではないかと内心思っています。
よく「100ミリシーベルトの被ばくでも危険性は0.5%しか上昇しない」というような主張をする人がいますが、0.5%はそんなに低い数値ではないと思います。例えば、300世帯くらいのマンションだと住民は1,000人を超えると思いますが、このうち5人ががんになるということです。同じマンションに住む人で放射線による発がん患者が5人も出れば十分に多いと言えないでしょうか?
また、大企業だと社員が1万人を超える会社も多いと思いますが、この場合は社内で50人が発がんするということになります。

しかし、中川氏は100ミリシーベルト以下の放射線を過度に怖がるデメリットとして、以下のように書いています。
私が申しあげたいのは、100ミリシーベルト以下という、科学的なデータによる裏付けもない領域についても、「危険」と強調しつづけ、ストレスを抱えて生活習慣が悪化すると、かえって発がんのリスクを高めかねないということです。
小さなお子さんのいる親御さんの心配はよくわかります。たとえわずかな放射線であっても、できるだけ子どもを遠ざけたい。もちろんそれが簡単に叶うならば、それに越したことはありません。しかし、運動不足は、100ミリシーベルト以上にがんのリスクを高めます。
また、恐ろしいのは外部被爆よりも内部被爆だ、という主張を良く目にしますが...。
内部被ばくの危険性
内部被ばくを怖がる感情はわかりますが、1ミリシーベルトの内部被ばくが1ミリシーベルトの外部被ばくより危険ということはありません。影響はまったく一緒です。そもそもシーベルトという単位は、身体に与える影響を示すもので、一般住民の場合には、発がんを増やす指標ともいえるものだからです。(中略)
放射性物質を内部に取り込んだ場合、すべてが体内に残るわけではありません。時間が経つにつれ代謝や排せつで外部に出て行きますし、半減期によって放射線も弱まります。
内部被爆でも一番気になるのが、食べ物による内部被爆だと思いますが、以下のように書かれています。
食べ物に含まれる放射性物質
私たちが日常口にする食べ物の中にも、放射性物質が含まれています。 ホウレンソウなど野菜に含まれるカリウム40という放射性物質があります。生命の維持に欠かせない物質で、人は野菜などの摂取を通じて、日ごろからカリウム40を取り込んでいます。(中略)
カリウム40によって、年間0.2ミリシーベルト程度の内部被ばくが起こります。100年生きると、20ミリシーベルトにも達します。野菜を食べるほど、内部被ばくが増えるわけですが、野菜はがんのリスクを大きく減らすことが知られています。このことからも、カリウム40による内部被ばくを心配する必要がないことがわかります。

前回の副島氏の本にあった、広島・長崎の原爆の影響に関しても書かれています。
原爆投下の翌日に広島市や長崎市に入った人たちも被ばくしました。原爆投下後、2週間以内に爆心地から2Km圏内に立ち入った「入市被爆者」です。(中略)
ところが、非常に驚くべきことに、入市被ばく者の平均寿命を調べると、日本の平均より長いのです。また、広島市の女性の平均寿命をみると、日本一長いことがわかります。日本は世界一の長寿国ですから、つまり広島の女性は世界一長生きということになります。そればかりか、出生率の高さでは第2位、死産率の低さでは第1位です。
中川氏は、その理由を被爆手帳(被曝者健康手帳)によって無料で医療を受けられたことだとしています。 しかし、一方チェルノブイリでは逆に平均寿命が著しく下がっているのも事実です。
ロシアでは事故が起きた1986年ごろ、平均寿命は65歳だったのですが、これが1994年ごろには58歳と、7年も短くなりました。
この原因は、原発事故による避難により生きがいや誇りを失い、経済的にも追い込まれ自暴自棄となってアルコール依存になった人、うつ状態になった人、自殺した人などが増えたからと考えています。
チェルノブイリでは年間被ばく量が5ミリシーベルト以上(福島は年間20ミリシーベルト以上)の地域の人を避難させました。しかし、その避難による精神的ストレス、慣れ親しんだ生活様式の破壊、経済活動の制限などの影響の方が放射線被ばくより遥かに大きな被害をもらたしたとロシア政府の報告書で反省しているとのことです。
広島や長崎では、放射能のことは知識が無かったので住民は避難しませんでしたが、チェルノブイリでは過剰なほどの避難を行ない、それが健康に大きな影響を与えたとのことです。

中川氏は今回の福島原発事故でもチェルノブイリの教訓を生かすべきとしています。(特に心のケア)そして、現状の福島での被ばく量は健康に問題ないと判断しています。
しかし、中川氏は副島氏とは異なり、そうは言っても不要な被ばくは避けるべきとの立ち場を取り、従来の年間1ミリシーベルトを目指して除染活動を行うべきであるとも書いています。

前回紹介した副島氏の本を読むと福島原発程度の低放射線量は健康に影響がないどころか、健康に良いように読めます。もしそうなら福島原発周辺を健康に良いリゾート地として再開発して人を呼べばいいのでは?とも思いましたが、この本を読むと低くても被ばくのリスクは避けるべきとのことが書かれています。

武田先生と副島氏の主張は両極端にあり、中川氏はその中間の立場のように思います。
みなさんにも一読をお勧めします。

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放射線のひみつがんの練習帳 (新潮新書)がんの正体専門医が教える がんで死なない生き方 (光文社新書)ビジュアル版 がんの教科書 自分を生ききる―日本のがん医療と死生観ドクター中川の“がんを知る”


年間100mS以下は安全か? 「放射能のタブー」 副島隆彦編著 を読む [震災・原発]


放射能のタブー
この本は、副島隆彦氏と氏の主催するSNSI(Soejima National Strategy Institute:副島国家戦略研究所)のメンバーの論文を集めたものです。
今回は、福島原発による放射能に関する内容を記載しています。

前回、武田教授との対談を紹介しました。(年間1ミリシーベルト以上は危険か? 副島隆彦、武田邦彦の「原発事故、放射能、ケンカ対談」 を読む (http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-07-09))
で武田教授をはじめとした放射能の危険性を主張する人たちを攻撃していましたが、この本はさらに過激な主張となっています。

両者の論点は、「年間100mS以下の低放射線が人体に影響があるか」です。副島氏は、武田氏などの年間1mS以上は危険であると主張する人たちを徹底的に攻撃していますが、私には矛先を向ける所が違うのではないか、と感じられます。少なくとも現在の福島原発の近くの地域の放射線量は法律で決められた数値を超えているのですから、もし本当に安全なのであれば法律を変える方向に力を入れるべきだと思います。
(武田先生は放射線量は年間1mS以下に法律で決められている、国際的なコンセンサスである、ということを主張していますので)

私たちSNSIは、遠くからの傍観者の集団ではない。福島の原発のそばまで行きました。現地に行きもせず、遠く遠くのほうから知ったかぶりをして「放射能はコワイコワイ」「危険だ」「子供たちが危ない」と騒いだ人々がたくさんいる。(中略)
遠くのほうから知ったかぶりで放射能の恐怖や危険を盛んに書いて煽り立てた人々がいる。それらすべてと、この本は闘う。
本文中の各所で低線量の放射能の恐怖をさんざん煽った者たちの名前を明記する。ここで断言しておくが、それらの代表は武田邦彦、小出裕章、広瀬隆、児玉龍彦の悪質な四人組である。この四人が”放射能恐怖煽動の四人組”である。いずれ大きな責任を取ってもらおうと思う。本書では名前を挙げて筆誅とする。彼らは放射線の人体・健康への被害の本当の専門家ではまったくない。放射線(あるいは放射性物質)について、学者として何十年もの長い経験と思考を重ねてきたのは、放射性医学者たちである。長崎大学医学部教授の山下俊一、広島大学医学部教授の神谷研二、東京大学医学部准教授の中川恵一たちである。(中略)
彼らの今回の大事故の直後からの誠実な活動と責任ある発言を、私たち国民は褒め称えなければならない。彼ら医学者たちの主張に深く耳を傾け、彼らの意図と指導に日本国民は冷静沈着に従って行動すべきである。そしてこの国の大災害からの復興を、指導者層と国民が団結して推し進めなければならない。
これがこの本の結論である。

長々と引用してしまいましたが、要は放射線量に対する2つの考え方
①閾値あり説:100mS/年以下であればまったく放射能は健康に影響がない
②閾値なし説:100mS/年以下も直線的にリスクが生じる
の主張の違いです。

国連科学委員会や国際放射線防護委員会(ICRP)は、「発がんの危険率には”安全量”(その線量以下なら危険率がゼロ)はない」という考えを基本哲学としており、日本もそれに従って2011年まで1mS/年が基準値となっていました。これは、1時間当りの放射線量で考えると0.11μS/hとなり、福島原発の周辺の放射線量はこれをはるかに超える値であるため、武田先生などが注意すべきと警鐘を鳴らしています。
それに対して日本の医学者たち、特に福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの山下俊一長崎大学教授が主張しているのは、『100ミリシーベルト(年間)までは、妊婦も含めて安全』とういう主張で、副島氏はこれを論拠として武田氏などを「コワイコワイ派」として揶揄し、徹底的に批判しています。

ロシアの原子力安全・保安院の副院長の立場にいるアルチュニアン,ラファエリ・ヴァルナゾヴィッチ氏と副島氏との対談では、チェルノブイリの原発事故に関して事故の状況を聞き出しています。
●チェルノブイリ発電所の事故当時の所員数はは134人で多量(1~8S)の放射能を浴び、急性放射線症を患った。
●事故から3カ月のあいだに28人が死亡し、残り20人が事故後25年のあいだに死亡した。(計48人)
●周辺の一般市民で記録が取られている50万人(うち17万6000人が原発事故の処理従事者)のうち80人がチェルノブイリの被曝によって白血病を発症した。(0.016%)
●一般市民に影響を与えたのは、唯一甲状腺がんだけが発症した。これは事故後に農作物の禁止令が出なかったため、牧草を食べた牛の牛乳が原因である。740人の子供に発症した甲状腺がんのうち300人が被曝によるものと確認されており、治療によってすべて治癒している。
年間100mSに閾値があり、これ以下であれば科学的にもまったく影響がないと結論づけることができる

その他にも衝撃的な記載がいくつかあります。
放射線の規制値に科学的根拠はない (大川治美)
1945年8月、米国は広島と長崎に原子爆弾を投下し、広島では約14万人、長崎では約7万4000人が亡くなった。人類史上最大の悲劇である。

●本当は被曝したほうが長生きしたという、誰も語らない真実
広島大学原爆放射能医学研究所は、爆心地から500メートル以内にいた78名の生存者を対象に、1972年から調査研究を実施した。これらの生存者は、コンクリートの建物内、地下、満員の路面電車の中にいた人々である。建物の壁などによって放射線が遮られたために、被曝量が少なかったと考えられている。これら生存者の死亡時の平均年齢は74.4歳であり、特に短命ではなかった。(中略)
一方、長崎で原爆に被曝した人と被曝しなかった人の年間死亡率を比較した調査によると、50歳までは両者に違いは見られず、60歳を超すと、被曝した人の方が長生きしたという。被曝した人というのは、原爆投下時に長崎市に住んでいて被曝者手帳をもっていた人である。被曝者の子供や孫にも、統計的に有意な健康や遺伝のリスクは見つかっていない。
広島、長崎におけるこれらの研究結果は、放射線医学の専門家の間では周知の事実であるようだ。しかし、なぜか一般の人々はこのことを知らない。

これを読むと、直接大量の放射線を浴びた人は亡くなったが、コンクリートなどで放射線を遮られた人たちは長生きしていることになります。例えていうと、たき火の炎に直接さわると大やけどしますが、少し離れて手をかざせば温まることができるのと同じということなのでしょうか?
●放射線障害が出なかった第五福竜丸の船員たち(足助友子)
水爆の実験は1952年11月1日にエニウェトク環礁で初めて実施されたマーシャル諸島のビキニ環礁での実験で、日本の第五福竜丸が被曝したことで有名なキャスル作戦は、1954年3月1日に行われた実験である。この時、日本の遠洋マグロ漁船の第五福竜丸が死の灰を浴び、船員23名が全員被曝するという事件が起きた。このうち久保山愛吉という、当時40歳の無線長だけが半年後に死んでいる。(中略)
平成20年に2名が大腸ガン及び大動脈瘤破裂で死亡し、これまでに死亡したのは被災船員23名のうち、14名となった。その内訳は、肝ガン6名、肝硬変2名、肝線維症1名、大腸ガン2名、心不全1名、大動脈瘤破裂1名、交通事故1名である。2011年現在、被災船員は9名が生存し、その平均年齢は80歳を超えている
驚くことに、久保山愛吉の死因は水爆放射能の被曝ではなく、医師たちが行った大量の輸血による肝炎が原因だという説がある。
この「第五福竜丸事件」は、日本の原水禁運動のために仕組まれて作られたものであるというのが副島氏の主張です。

私はまだ結論が出せていませんが、年間1mS以上の放射能は危険であるという意見を持っている人も一読されることをお勧めします。

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[新版]日本の秘密「金・ドル体制」の終わり中国は世界恐慌を乗り越える恐慌前夜大災害から復活する日本世界権力者 人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たちなぜ女と経営者は占いが好きか (幻冬舎新書)原発事故、放射能、ケンカ対談

福島原発事故の「犯罪」を裁く 広瀬隆+保田行雄+明石昇二郎 著 を読む [震災・原発]


福島原発事故の「犯罪」を裁く
震災&原発事故から8か月以上経ちますが、福島県などの高放射線量の地域の除染はほとんど進んでいません。そしてその被害者の補償もほとんどされていません。

素朴な疑問ですが、あれだけの被害を出した事故に対して、「なぜ警察は捜査しないのか?」、あれだけ多くの人たちに被害を加え、現在も生活に苦痛を与えた加害者である東電関係者が、なぜ逮捕も捜査もされていないのか非常に不思議です。日本は法治国家ではなかったのでしょうか?
筆者の一人である明石昇二郎氏は、「これでは法治国家ではなく ”放置国家”ではないか!」と表現していますが、的確な表現だと思います。確かに、これだけ大きな事故を起こしていながら、社長こそ変わったものの会長の勝俣氏はそのまま居座っているのは、まったく普通の感覚では理解できません。

この本は、そのような疑問に対して、被害者の立場からそれに対する答えを出すものです。
まえがき 77京ベクレルの「被曝」障害事件
東京電力福島原発事故により自然環境中にばらまかれた放射性物質(放射能)の総量は、77京(77×10の16乗)ベクレルをゆうに上回るとされる。しかもこの数字は日々、増え続けている。
本来、一般市民への「被曝」傷害問題は、この「77京ベクレル」をベースにして議論されなければならない。だが、加害企業である東京電力は原発事故の被害者に対し、交通事故被害者並みの「慰謝料」や「補償金」しか払うつもりはないのだという。「被曝」傷害問題に至っては、被害として一切認めていない。(中略)
したがって、本書が編まれた目的は、東京電力や御用学者らが次々と繰り出す「ダマしのテクニック」を暴き、被害者に知恵と知識と対抗手段を授けることであり、「泣き寝入りするしかない」と諦めている被害者の誤解を解くことであり、被害者に対する東京電力の詐欺行為を絶対に許さないことでもある。
これまで日本で起きた水俣病やイタイイタイ病などの公害の被害に対して、加害企業はきちんと補償してきたか、ということを振り返ってみると、福島原発に関してきちんと補償する可能性は低いと考えざるを得ません。確かに、東電の社長たちは、現地に赴き土下座をしてお詫びしていますが、
土下座などタダでできる。実際、いくら土下座をしようとも彼らの懐は少しも痛まない。だから、加害企業はテレビカメラのいる前に限って土下座を乱発するのである。しかし、いくら土下座をされたところで、原発事故は収束しないし、地元住民たちが受けた健康的・経済的被害は何も回復されない。

そのため、筆者たちは福島原発の事故を「刑事事件」として裁いてもらうために東京地検特捜部に刑事告発したそうです。(その前に何故警察が動かないのか不思議ですが...)
被告は、直接の犯人である東電の他にも東電や原発を安全だと宣伝してきたいわゆる「原子力ムラ」の人々とのことです。
被告発人は当事者として東電の会長勝俣恒久氏や前社長の清水正孝氏、原子力安全委員長の斑目春樹氏、原子力安全・保安委員長の寺坂信昭氏など15名があげられています。また、その他にも「専門家」として一般公衆の被爆上限を年20ミリシーベルトの設定や避難住民の除染レベルの引き上げにかかわった専門家として、長崎大学の山下俊一氏や文部科学大臣の高木義明氏などの12名があげられています。

また、この本には、”東電に賠償請求したい貴方のための「賠償請求心得」” と題して、
○被曝による健康被害
○放射能汚染による財産の損失
○原発事故による精神的損害
○自主避難の費用
○営業損失
○失職
○二重ローン
○除染の費用
などに関してQ&Aが書かれていますので、被害にあわれている人には有用だと思います。

今回の「刑事訴訟」が良い方向に進み、少しでも早く原発事故による被害者への適正な補償を行い、放射線量の高い地域の除染を進めることを願っています。
しかし、東電社員が高い給料をもらいながら、その費用をそのまま私たちの電気料金や税金で支払われるようなことが無いようにしっかりと注意することが必要だと思います。
TVや新聞などのマスコミは、刑事被告になった東電に対して媚を売ることなくきちんと正確な情報を流して、マスコミ本来の機能を果たして欲しいと思います。

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世界遺産に登録された平泉の放射線量を見る (2011年) [震災・原発]

2011年6月29日に平泉が世界遺産になりました。
30年以上前から平泉に通っている私としてはうれしい限りなのですが、ちょっと気になっているのが、福島原発による放射線量の問題です。

福島原発による放射線量に関しては、武田邦彦教授の国会での発言をぜひ見て下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=-HvpsUKhAlA
通常の原発事故で漏れる放射線量は数億ベクレルで、新聞、TV、国家が大騒ぎするのです。しかし、今回福島原発で漏れた放射線量はそれの数十億倍の77京ベクレルですが、新聞、TV、政府は「安全だ!」と言いました。これを信用しろというのがおかしいことは明白です。
京というのは、万、億、兆の次の単位です。
つまり、数字にすると、77京ベクレル=770,000,000,000,000,000ベクレルとなります。

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福島原発からの放射線は、海を南下して茨城⇒千葉、東京方面に行ったのですが、もう一つ海を北上して一関付近も汚染したようです。週刊誌で中尊寺の放射線量が高いとの話が出ていましたので、確認してきました。
測定には、RD1503 を使用しました。(最近は安くなりましたね。私が買った時の半分くらいの価格です)


中尊寺の近くの一関の厳美渓です。「空飛ぶ団子」の郭公団子で有名になりました。この辺りで0.17μベクレル/h くらいでした。(約1mの高さ)行ったのは、午後の2時過ぎだったのですが、もう日が傾きかけていました。
genbikei.JPG



















中尊寺の金色堂入り口のところです。この辺りでも0.2μシーベルト/h 程度でした。思ったほど高くはなかったので安心しました。その付近も同じような放射線量値でした。
tyusonji2.JPG



















讃衡蔵前の紅葉です。緑といろいろな赤のコントラストがきれいでした。
tyusonji5.JPG



















これも讃衡蔵前の紅葉です。日が陰っていたのが残念です。
tyusonji4.JPG



















金色堂前から讃衡蔵前を撮影したものです。
tyusonji3.JPG



















これも讃衡蔵前です。看板があるので分かりますね。
tyusonji1.JPG


















今回、金色堂周辺しか見ていませんが、0.2~0.3μシーベルト/h でそれほど高くはないものの、通常(0.03~0.04μシーベルト/h)よりはかなり高い値となっています。せっかく何年もかけて世界遺産になることができたのですから、徹底的に除染して安心して平泉に行けるようにして欲しいと思います。(当然、放射能汚染の犯人である東電がやるべきことです)

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7万人の命を守った危機対応 3.11 ディズニーの真実 [震災・原発]

5月9日のMr サンデー「7万人の命を守った誘導 ディズニー秘話」をご覧になった方は多いと思います。
私も見て、感動してしまいました。これは是非みなさんにも見て欲しいと思います。
危機管理とはこうやるのだ、というお手本がここにあります。

3.11当日、震度5強の地震が襲ったディズニーランド、ディズニーシー合わせて7万人のゲストがいました。しかし、園内の約1万人のスタッフは、笑顔で冷静にゲストの安全・安心を第一に行動し、園内で夜を明かした2万人の帰宅難民のゲストたちが翌朝、笑顔で帰れるようにケアしたのです。

どうしてそんな事ができたのでしょうか? それは、「ゲストの安全・安心が一番重要」という哲学を掲げ、「園内に10万人のゲストがいる時に震度6 強の地震が起こったこと」を想定して年に180回に及ぶ具体的な防災訓練を行っていたからです。つまり、3.11の地震は、防災訓練の「想定内」であったので、冷静に対応ができたということです。

しかも、ディズニーのスタッフの約9割は社員ではなくアルバイトです。
地震当日、アルバイトのスタッフは、「ゲストの安全を守る」ために、自分の判断で売店においてあるダッフィーのぬいぐるみを防災頭巾の代わりに配ったり、お店のチョコ、クッキー、アメなどを配ったりして店の棚は空っぽとなります。これもゲスト第一という明確なポリシーの元にアルバイトのスタッフたちが自分で判断した行動です。
また、当日はみなさん体験したように、3月としては非常に寒かったのですが、スタッフたちはゲストにごみ袋やお土産袋、段ボールなどを配って寒さを防ぐようによびかけました。これもマニュアルにはないスタッフたちのアイデアでした。

さらに、園内に泊まった2万人のゲスト達には、温かい「大豆ひじきご飯」を炊き出しで配られました。なんと、園内には5万人のゲストが3~4日食べられる非常食が準備されているとのことです。これにも驚かされました。
当日、私の妻も舞浜のディズニーホテル前で被災しましたが、スタッフが配っていた子供用のモコモコのコートをもらって寒さをしのいだそうです。3.11の良い記念になっています。このようなスタッフやキャストたちの思いのこもった対応があるから、みんなリピーターになるのでしょうね。

このようにディズニーランドの危機管理は、常に「最悪の事態を想定」して、そこから対策が練られています。私たちは、3.11以降、いやになるほど「想定外」という言葉を聞いたと思いますが、この番組を見て初めて「想定内」という言葉を聞いたように思います。
私は、この番組を見て、米国の「最悪を想定して準備する」という考え方には敵わないと思いました。日本のお役所や企業のほとんどは「最悪のことは考えない」(最悪のことを考えるのは縁起が悪い)で最小限の準備を行っているのではないでしょうか?

福島原発の東電にしても、「原発は安全」なので、事故があった場合などは全く想定していなかったと言われています。武田教授が、事故が起こった場合のために準備をしようと提案したところ、「原発は安全なのだから、そんなものは不要」と言われたそうです。
だいたい、ディズニーランドが震度6強を想定しているのに、どうして福島原発、女川原発などの「非常に危険な」原発が、震度5までしか想定していないのでしょう。想定が甘いとしか言いようがありません。

そして、今回の福島原発の事故の対応で、東電の対応に、ディズニーのように「ゲスト(住民)の安全・安心が一番重要」という姿勢があったでしょうか? 原発事故のせいで強制的に避難させられたり、強い放射線に悩まされている付近住民に対して何をやってきたのでしょうか?
起こった事故はしょうがないですが、その後の対応が悪すぎます。大手メディアに巨額の広告料を出したり、役員に高い報酬を出す余裕があるのであれば、避難住民に対してできることが沢山あるはずです。また、自分たちのせいで放射能汚染された福島県の除染作業を最重要課題として行うべきです。

さて、以上ような内容は、Web上のいろいろなブログにも書かれていることです。
ここでは、少し違った見方をしてみましょう。
TLDの首脳部は、近々地震が起こることを知っていた」という仮説はどうでしょうか?
ディズニーに関しては、Google検索するといろいろな情報・都市伝説が出てきますので、それほど飛躍した話でもないと思います。(都市伝説の一つとして)

しかし、だからと言って3.11当日のゲストに対するスタッフやキャスト達の心のこもった対応の素晴らしさの価値が下がるわけではありません。彼らはそのような情報を知らなかったでしょうから...。
彼らの対応の素晴らしさはどんなに言葉を尽くしても言い足りないほどだと思います。

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飛行機内での放射線量は? 北海道に帰省しました... [震災・原発]

7月の末に北海道に飛行機で帰省してきました。

以下のURLに東京電力が出している「日常生活と放射線」という資料があります。
http://www.tepco.co.jp/nu/knowledge/radiation/radia1-j.html

これを見ると、東京―ニューヨークの往復で、0.19ミリシーベルト=190マイクロシーベルトの被曝をすることになります。宇宙から降り注ぐ放射線のほとんどは地球の空気が遮ってくれていますので、地上ではわずかな量となっています。しかし、国際線の飛行機は10,000m以上の高度を飛行しますので、空気の層も薄くなっており空気抵抗が減るため燃費は良くなりますが、放射線の被曝量も増えるということになります。
東京-ニューヨークの飛行時間は、風向きや風速によって変わると思いますが、以下の通りです。

出発便 [東京 → ニューヨーク] 約 12時間30分~13時間
帰国便 [ニューヨーク → 東京] 約 13時間40分~14時間20分
(フライトタイム.JP:http://www.flighttime.jp/us/new_york.html より)

簡単のために、 [東京 → ニューヨーク] :13時間、 [ニューヨーク → 東京] :14時間として計算すると、往復で27時間となります。これより、190(マイクロシーベルト) ÷ 27(時間) = 7.0(マイクロシーベルト/h) ということになります。 かなり前ですが、デジカメなどに使用する撮像素子(CCD)を航空機で輸送すると強い放射線の影響で白キズ(画素欠陥)が増えるという問題が出ると聞いたことがありますが、確かに強い放射線量ですね。

これに対して、国内線はどうかを計算してみます。放射線は、「1,500mごとに約2倍になる」と言われています。えいやと国際線の飛行高度を12,000m、国内線を9,000mと仮定すると、その差は3,000mですから国際線は、国内線の約4倍の放射線量を被爆することになります。これより、国内線の被爆量は、7.0 ÷ 4 = 1.75(マイクロシーベルト/h)となり、だいたい2(マイクロシーベルト/h)くらいということになります。


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さて、実際に飛行機内での放射線量をRD-1503 で測定してみました。
(あくまでも参考値として理解して下さい)
行きは、お昼前に羽田から旭川まで飛びました。羽田を離陸してシートベルト解除のサインが出てから測定を開始しましたが、通常の0.1(マイクロシーベルト/h)前後に対して、高度が上がるにつれてどんどん数値も上がります。福島上空辺りで最高値の1.36(マイクロシーベルト/h)となりました。ところが、北海道が近くなると数値は下がり始め、1(マイクロシーベルト/h)前後となりました。もしかすると宇宙からの放射線だけでなく、福島原発からの放射線もあるのか? とちょっと懸念しました。
帰りは、夜の20:30発で女満別から羽田に飛びました。この時の数値は、離陸後30分で2(マイクロシーベルト/h)を超え、最高値で2.42(マイクロシーベルト/h)までになりました。この時は、福島の近くでもこれ以上の数値は出ませんでした。たしかに2.42(マイクロシーベルト/h)は高い数値ですが、上の概算値である2(マイクロシーベルト/h)から大きくは外れていないようです。行きと帰りで、数値がかなり違うのは、昼と夜の差があるのか?あるいは機体が違うと被曝量が違うのか? などなどいろいろ考えましたが詳しくは分かりません。

まあ、国内線の場合飛行時間は北海道でも1時間~1時間半程度ですから、積算した被曝量自体は気にするレベルではないと思います。

それよりも気になったのが、北海道では放射線量がかなり低く出ると思っていたのですが、数値的には0.1(マイクロシーベルト/h)前後と埼玉とほとんど変わりませんでした。やはりRD-1503 は数値が低い場合は精度が出ないのかも知れませんね。

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格納容器内の放射性物質濃度は1/1000 ⇒ 過去最大の放射線量 原発報道に振り回されるな! [震災・原発]

7月30日から北海道に帰省していたので、ブログの更新ができませんでした。
実家で以下の記事を読んでビックリしました。(下線は、引用者が付けました)

1号機格納容器内の放射性物質濃度、建屋内と同レベル

asahi.com 2011年7月30日19時23分

 東京電力は30日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内の気体に含まれる放射性物質の濃度の測定結果を発表した。測定は、原発からの放射性物質の放出量を正確に評価する作業の一環で、格納容器内での測定は初めて。測定濃度は、東電が当初想定した約1千分の1と低かった。

 気体1立方センチメートルあたりに含まれる放射性物質は、セシウム137が20ベクレル、セシウム134が17ベクレルで、5月上旬に扉を開放する前の原子炉建屋内の濃度とほぼ同じだった

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は濃度が低い理由について、放射性物質が水に溶け、格納容器の外に漏れている可能性を挙げた。ただ、測定は1地点のみで、「この結果だけで格納容器の損傷の程度などを推定することは難しい」と話し、今後測定する2号機の格納容器内の濃度などとあわせて評価するという。(今直也)


このセシウム137が20ベクレル、134が17ベクレルという値は、下に示すように、埼玉県の5月の上旬の放射線物質の降下量と同等の量です。(黄色バック:5月4日を見ると埼玉の方が多いくらいです。)
saitama_radiation.JPG




















メルトスルーして燃料が無くなっているという理由付けをするにしても、事故のあった1号機の原子炉格納容器内の放射性物質の濃度が埼玉県の5月の放射線物質の降下物量と同じ程度に低くなるものなのでしょうか? 東電の発言をみても、この測定結果にとまどっている雰囲気が感じられますので、測定データの信ぴょう性は高いように思います。
リチャード・コシミズ氏は以前から、「原発の燃料はもともと無かった!」と主張されていますが、それを裏付ける測定結果のように思えますね。

と思っていたら、その2日後に以下のニュースが出されました。

福島原発で10シーベルト以上の放射線量 過去最大

日本経済新聞 2011/8/1 20:14 (2011/8/1 23:09更新)

 東京電力は1日、福島第1原子力発電所で、毎時10シーベルト超の放射線量を計測したと発表した。計測したのは1~2号機主排気筒の地面近くにある屋外配管の表面で、これまでに同原発で計測した放射線量では最高値となる。事故発生直後に格納容器から排気(ベント)した際に、放射性物質が漏れて配管内に付着した可能性がある。

 7月31日に作業員ががれき撤去作業後に発見し、1日午後2時半に計測機で調べた。毎時10シーベルトは計測機で測れる上限で、これ以上を測れる計測機は同原発に無いため正確な数値はわからないという。これまでの最高値は1号機原子炉建屋1階の毎時4シーベルトだった。

 毎時10シーベルトは原子炉の圧力容器内部と同じ放射線レベルで、1時間浴び続けると命を落とす恐れがある。今回計測した作業員は現場にいた時間が短く、被曝(ひばく)した放射線量は最大4ミリシーベルトにとどまった。ただ、ほかにも放射線量の高い場所があれば、収束作業に影響する恐れもある。東電は配管の周囲を立ち入り禁止としたうえで、今後鉄板などで遮蔽するとしている。

引用者注) 10シーベルト = 10,000ミリシーベルト = 10,000,000マイクロシーベルト です。つまり、私たちが普段気にしている0.1マイクロシーベルトに比べると、とんでもない値です。

放射線量が「想定外の低さ」から「過去最大の10シーベルト」って、極端すぎますね。(笑)
「事故発生直後に格納容器から排気(ベント)した際に、放射性物質が漏れて配管内に付着した可能性がある」とコメントがありますが、そんなに簡単に10シーベルトの放射線物質が付着するのであれば、7月30日に発表した格納容器にはなぜ多量の放射線物質が付着していないのでしょうか? 納得できる説明が欲しいものです。

このように、原発関連のマスコミの報道はまともに受け取っていたら、振り回されるだけです。原発関連の発表は、あくまでも「大本営発表」であると考えて眉にツバを付けて読みましょう
原発関連の報道は東電や保安院などから発表された情報しかないのですから、私たちには検証のしようがありません。その発表内容に関して大手マスコミを含めて、どこも裏付け調査をしていないのですから...。

【地震・原発関連】
・年間1ミリシーベルト以上は危険か? 副島隆彦、武田邦彦の「原発事故、放射能、ケンカ対談」 を読む
・また人工地震か? 今度は長野県中部の地震が・・・
・東北道の放射線量を RD-1503で測る! 仙台の震災の影響は?
・また人工地震か? 中越地震が増えています。 注意しましょう!
・3号機は核攻撃? 菅首相の対応は、米国の指示通りか?
・なぜ、南足柄の茶葉に放射線物質が? 福島原発の影響? 関東地方への影響を考える。
・福島原発事故の放射能の影響 --- 埼玉県の場合
・これから地震は大丈夫なのか?
・原発は地震で壊れるようにできている 武田邦彦著 雑誌Will 2011年5月号 を読む
・東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る!
・3.11同時多発人工地震テロ リチャード・コシミズ著 を読む
・原発や地震に関して気になること その2
・東京湾でも津波が発生か? 東京湾地震に関して
・原発や地震に関して気になること
・何かオカシイぞ! 東日本大震災前の建設関連株の動き
・子供たちを被爆させるな! 原正夫 郡山市長の英断に拍手! 
・放射能で首都圏消滅 古長谷 稔著 を読む
・東日本大震災は人工地震か?
・原発事故に関して ・・・ 武田邦彦先生のブログを参考にする


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15 % の節電は本当に必要なのか? そんなことよりも被災地の復興が先では? [震災・原発]

7月に入って経済産業省は、事業者に対して15%の電力使用制限を開始しました。
民主党政権とは思えないほどスムーズな流れです。この(実行に関して)テキバキとした手際の良さは、震災直後の計画停電の断行を思い出します。
しかし、この計画停電は原発事故から国民の目をそらすためのもので、本当は不要だったというのが大方の見方だと思いますが、経産省の15%電力削減も本当に必要なのか怪しいものです。政府は原発に関してあれだけ騙された東電のいう通りに実行しているだけのように見えます。
まずは、以下の記事を読んで下さい。(下線は引用者)

なんと原発50基分!埋蔵電力活用で「脱原発」できる
日刊ゲンダイ 2011年7月9日 掲載

マスコミは「電力不足」と煽っているが…
●「火力」と「水力」だけでも十分に賄える  54基すべての原発がストップする――。大マスコミが大騒ぎだ。
 13カ月ごとの定期検査を義務付けられている原発は、現在35基が停止し、稼働しているのは19基だけ。経産省は、九州電力の「玄海原発」を突破口に、四国電力の「伊方原発」など定期検査を終える原発を次々に再稼働させる方針だった。  ところが、九州電力が「玄海原発」の再稼働容認を撤回。四国電力も「伊方原発」の運転再開を断念したと発表した。  このままでは稼働中の19基も次々に定期検査に入り、来年春にはすべての原発が止まる。その結果、深刻な「電力不足」に陥ると大手メディアが騒いでいるわけだ。  しかし、原発が止まったら本当に電力は足りなくなるのか。「脱原発」は不可能なのか。
 ガ然、注目されているのが「みんなの党」の渡辺喜美代表が国会で指摘した「埋蔵電力」の活用だ。日本中の企業の自家発電設備をフル活用すれば電力不足を補えるという。
「企業の自家発電能力は、約6000万キロワットもあります。東電の供給能力約6000万キロワット、原発40~50基に匹敵する規模です。そこで自家発電の余剰分である『埋蔵電力』を活用すべきだと国会で提案したのです。ただ、政府は余剰分がどのくらいか把握していないという答えです」(渡辺事務所)  自家発電した電力を、それなりの値段で買ってもらえるとなれば、企業は積極的に売電するはずだ。新規参入する企業も出てくるだろう。  そもそも、原発がストップしても電力不足に陥らないことは専門家の常識だ。東京電力は03年に、原発事故や不祥事で全17基を停止しているが、停電は起きていない。  元慶大助教授の藤田祐幸氏の調査結果によれば、1965年以降、その年の最大電力であっても、「火力」と「水力」の発電能力だけで十分に賄え、発電能力を超えた需要は一度もない。原発を必要としないことが分かっている。  さらに京大原子炉実験所助教の小出裕章氏も4月に行った講演でこんな資料を公開している。
「……発電所の設備の能力で見ると、原子力は全体の18%しかありません。その原子力が発電量では28%になっているのは、原子力発電所の設備利用率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止させているからです。(略)それほど日本では発電所は余ってしまっていて、年間の平均設備使用率は5割にもなりません」  電力はいくらでも生み出せるのだ。大手メディアはなぜ大騒ぎしているのか
http://gendai.net/articles/view/syakai/131442

政府も大マスコミも「電力は足りない。足りないと言ったら足りないんだ!」という東電の言うなりではないのでしょうか?
きちんと東電の資料やデータの裏付けをチェックしたのでしょうか?
とにかく、政府がこれだけ早く節電対策に動けるのであれば、ほかにも先にやることが沢山あるでしょう。
なぜ被災地のガレキの撤去にあれだけ手間取っているのでしょうか? なぜ福島県の放射能の除染を行わないのでしょうか? 政府はまるで、わざとのんびりとやっているように見えます。

さらに、武田先生が「東電はあれだけ福島県を放射能汚染をしたのに、掃除にも来ない」と何度も指摘していますが、まったくその通りだと思います。普通の感覚の会社であれば、あれだけ付近住民に大きな被害を出したのですから、謝罪するのは当然ですが、東電社員を毎日1,000人でも2,000人でも派遣して福島県の除染作業をさせるのが普通ではないでしょうか?
役員に関しては総入れ替えは当然行うべきですし、福島原発のそばに本社機能を移すべきです。そのくらいしなければ、福島県の除染を真剣に考えないでしょう。
また、東電の社員自身がボランティアで自発的にやりそうなものですが、そんな話は聞いたことがありません。
(情報があれば教えてください)

ついでに言うと、もう一つ早急に行うべきことは、鳩山元首相の「CO2の25%削減」発言の撤回だと思います。もともと日本がCO2を25%減らしたって地球の温暖化防止に効果がある訳ではないのですから、今回の大震災、原発事故を良い機会と捉え、他の国から何と言われようと「日本の復興のためにはCO2の25%削減発言の撤回が必要である」と宣言して欲しいものです。

【地震・原発関連】
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・原発や地震に関して気になること その2
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