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80キロを1日かけて歩く、「夜のピクニック」 恩田睦著 [映画]


夜のピクニック夜のピクニック (新潮文庫)恩田陸の「夜のピクニック」です。

この本は、『小説新潮』連載された後、2004年に新潮社から発売されて第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞した小説です。

あらすじは、全校生徒が24時間かけて80キロを歩く伝統行事「歩行祭」の一日を描いたものです。3年生にとっては最後の歩行祭、高校生活の1年に1度の特別なこの日に沢山の青春ドラマが展開されます。

多部ちゃんが主演で映画にもなりました。

多部未華子、石田卓也、貫地谷しほり、加藤ローサたちが頑張ってます。

私は北海道出身ですが、私の出身高校にも「強行遠足」というような同じイベントがありました。これは、1932年(昭和7年)から続いている伝統行事で男子が71キロ、女子が41キロを(走る+歩く)ものです。ですので、この映画「夜のピクニック」はかなり感情移入して見てしまいました。高校生活でのビックイベントである「歩行祭」をみんなが違う思いを胸に秘めて1日を歩く。ずいぶん昔の高校時代を懐かしく思い出しました。

並んで一緒に歩く ただそれだけなのに どうしてこんなに特別なんだろう?

特に、ラストで主人公の多部ちゃんと石田卓也が並んで一緒に歩いて、これまで話せなかったことを語り合うシーンは本当に高校時代に戻ったような懐かしい気持ちになってしまいます。
私の高校の場合は男子が4時、女子が5時スタートと別々に走るため、映画のように男女が一緒に歩くなどということはありませんでした。しかも、走るコースが違うため最後の20キロくらいだけ男女共通となるだけです。そして、その頃には体力も気力も限界近くなっている状況ですので、楽しいことなど何もありませんでした。(笑)
ですので、この映画のように男女で一緒に歩いたり走っていたら楽しかっただろうな~、いろいろとドラマがあったかも...と羨ましく思いました。

高校時代を懐かしく思い出したい人やこの種の青春映画が好きな人にはお勧めです。


【ここからは私の母校の強行遠足について】
私の母校である北見北斗高校の強行遠足は、80キロを24時間かけて歩く「夜のピクニック」とは違い、71キロを12時間以内にゴールする必要があります。トップの人は確か6時間くらいのタイムだったと記憶しています。
最近は、100キロを走るマラソンがよくありますのでそうでもないでしょうが、私が高校時代は、フルマラソン+30キロの距離を走るなんてとんでもないことのように思えました。この種の行事のスゴイところは、走ることが好きな人たちだけでなく、運動が苦手な人も含めて全員参加させることだと思います。私の高校の強行遠足も、当時はみんな嫌だ嫌だと言いながら参加していましたが、卒業した後に飲んだりすると良い思い出になっていたり、みんなの心の支えになったりしています。
今考えてみると、一人では絶対に走ろうと思わない距離を学校が強制的に走らせてくれるのですから、本当に良い思い出になりますし、得ることも多かったと思います。

70キロを走って(歩いて)分かることは、体力も大事ですが精神力がもっと重要だということです。「体は自分の意思で動かしているんだ」という当たり前のことが実感として分かります。体力的にはまだ頑張れば行けそうだけど「もう歩こうぜ」という心の中の悪魔のささやきに負けてしまうことが何度もありました。

私の高校の場合、強行遠足の前に12キロくらいのマラソン大会もあるのですが、それぞれの上位入賞者の顔ぶれが大きく変わるのです。マラソン大会の場合は、さすがに陸上部やテニス部、サッカー部など体力のある体育会系の部員が上位を占めるのですが、強行遠足の上位者の中には、「なんでコイツが?」と思うような文系の人が入ることがよくあります。70キロを走るとなると、早くても6時間以上かかりますから体力だけでなく精神力がとても重要になります。ですので強行遠足では体力はあっても精神力の弱いものは、上位には行けません。実際、マラソン大会でトップクラスだったサッカー部のエースが、40キロくらいの所で土手の草むらの陰で寝ころんでいたのを見たことがあります。

今年の様子はこんな感じだったようです。
(写真を見ても男子と女子が一緒のものがほとんどないことが分かりますね)

http://www.kitamihokuto.hokkaido-c.ed.jp/kyouko/2011kyoko.pdf
(北見北斗高校のHPより)

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小栗旬が頑張った映画「岳」が面白い! [映画]

この映画は5月に見たのですが、その頃は原発事故の話題が多かったので紹介できませんでした。もうほとんど上映していないのですが、11月25日にはDVD/Blu-rayも発売されるとのことなので、ここで紹介します。
小栗旬が主演の山岳救助の映画「岳」です。



岳 (1) (ビッグコミックス)
この映画、原作はコミックなんですが、私は読んだことがなく先入観なく見ました。
コミックはこちらです。
とにかく、最初から山々の映像に圧倒されます。北アルプスでロケを行ったそうですが、映画館の大画面で見る映像の迫力は素晴らしいです。この映像だけでもこの映画を見る価値があると思うほどです。

この映画、小栗旬が演じる山岳救助ボランティアの島崎三歩が主人公です。
簡単なあらすじは、
雄大な北アルプス山系。そこには、誰よりも山を愛する男・島崎三歩がいた。世界の巨峰を登り歩いてきた三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている。彼は、山にように大きな包容力を持ち、仮に要救助者が死んでしまっていても「よく、頑張った」と労りの言葉をかける男である。
そんな三歩の暮らす山に、新人救助隊員の椎名久美がやってくる。久美は過酷な訓練を乗り越え成長していくが、実際の救助では遭難者の命を救うことが出来ない日々が続く。そんな折、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生。仲間と共に救助に向かう久美を待ち受けていたのは、想像を絶する雪山の猛威! その時、三歩は・・・・!?
(「岳」オフィシャルサイト より)

山岳救助の映画ですので、たくさん人が遭難します。三歩や山岳救助隊が救援して助かる人もいますが、亡くなってしまう人も多いです。
救助隊員に背負ってもらい、その背中で亡くなってしまう人。背負っている時に亡くなるとズシーンとその重さが倍増するそうです。また、救援ヘリが近づけない崖の途中で亡くなった人は、崖からフォールする(落とす)ということもこの映画で初めて知りました。長澤まさみ演じる久美は、亡くなった人をフォールすることができず、背負って下まで下そうとしますが、「遺族が欲しいのは本人の遺体だ。お前の頑張りじゃない」と諭されます。実際、背負って下まで運ぶと天候によっては麓まで2,3日かかることもあり、その間に遺体が腐敗してしまうこともあるそうです。
そして、救援ヘリには、生きている人しか乗れないそうで、遺体は外に吊るして飛ぶそうです。「ケガ人と遺体は違う」ということのようです。

このようにかなりシビアな内容も含まれますが、山々の素晴らしい映像と、小栗旬演じる三歩が遭難者に笑顔で言う「よく頑張った!」と「また山においでよ!」という言葉がとても心に残る作品です。
私はほとんど山に登ったことは無いのですが、そんな私でも山に行きたくなるような、見た後にさわやかさが残るとてもいい映画です。
gaku.JPG













(オフィシャルサイトより http://www.gaku-movie.jp/index.html

音楽担当は、やはり佐藤直紀さんです。「シムソンズ」、「ALWAYS 三丁目の夕日」、「海猿」など、やっぱり良いミュージックを作りますよね。
みなさんもぜひコミック、DVDで見てください。

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岳 (2) (ビッグコミックス)岳 (3) (ビッグコミックス)岳 4 (ビッグコミックス)岳 5 (ビッグコミックス)岳 6 (ビッグコミックス)
岳 7 (ビッグコミックス)
岳 8 (ビッグコミックス)岳 9 (ビッグコミックス)


カーリングにはまったら「シムソンズ」を見るべし! [映画]

先ほどまでやっていた、バンクーバーオリンピックの女子カーリング決勝、最後の一投までどちらが勝つか分からない緊迫したゲームでしたね。延長戦の末、スウェーデンが優勝しました。
今日の決勝戦も駆け引きと技術のぶつかりあいで、まさに「氷上のチェス」という言葉がぴったりの試合でした。
さて、そのカーリングと言えば、前回のオリンピックでも話題になった「チーム青森」の母体となった北海道常呂町のカーリングチームシムソンズです。 そのシムソンズの実話をもとにしてできた映画がこの「シムソンズ」です。(かなり脚色が入っていますが...)

シムソンズ 通常版 [DVD]


この映画、青春映画の王道を行く、まったくのベタな展開の映画なのですが、北海道オホーツクの自然をバックに加藤ローサをはじめとしたシムソンズメンバーの若々しさがはじけています。
この後の作品の「キサラギ」もよかったですが、佐藤祐市監督は良い映画を撮りますね。そして、なんと言ってもこの映画を盛り上げているのが、佐藤直紀の音楽です。『ALWAYS 三丁目の夕日』の音楽も素晴らしかったですが、このシムソンズも最高です。(よくTVのBGMで使われています) ちなみに今年の NHK大河ドラマ 「龍馬伝」の音楽も佐藤直紀です。これも印象的な音楽ですよね。

シムソンズのメンバー役は、加藤ローサ藤井美菜星井七瀬高橋真唯の4人でとっても良いです。特に唯一カーリング経験者の役で頑張った藤井美菜は私のお気に入りです。(笑) また、コーチ役の大泉洋がとっても良い味を出しています。

この映画の舞台は、合併前の常呂町(今は北見市になっていましたが)ですが、サロマ湖やオホーツク海の自然をとってもきれいに撮ってくれていて、もと地元民としては感動ものです。でも、地元の北見に帰ってこの映画の話をしても誰も見ていなくてガッカリしましたが...。常呂町が町をあげて協力したのに北見市民はあまり興味を持っていなかったようですね。

カーリングと言えば、長野オリンピックで男子チームのスキップをつとめた敦賀信人さんも常呂町出身の漁師ということで話題になりましたが、この映画は加藤ローサがその「マサト様」にあこがれて同級生を誘ってカーリングのチームを作るという設定になっています。 ですので、予備知識が無くてもカーリングの基本的なルールや戦術に関してもこの映画を見ながら知ることができます。

高校生時代を思い出して元気をもらいたい人、オリンピックでカーリングを見て興味を持った人はぜひこの映画をごらんください!

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