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英語学習は修行ではない! 「イェール大学メソッドで 英語をものにする」 斉藤淳著 を読む [英語]


世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法
英語学習に関する本です。
著者の斉藤淳氏は、イェール大学の助教授から日本に戻り英語塾を作ったという変わった経歴の方です。
斉藤氏は1969年山形県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D. 政治学)し、ウェズリアン大学客員助教授 ⇒ フランクリン・マーシャル大学助教授 ⇒ イェール大学助教授となり、2012年に帰国して、現在は英語塾「J Prep斉藤塾」代表とのことです。

「なぜイェール大学の助教授から英語塾に?」と思いますが、その理由は、
「イェール大学に留学してくる学生は、アジアでは中国、韓国の学生が多いが、その中で日本人だけ英語が下手」 イェール大に留学してくる学生は、日本では優秀だったはずですが、それなのに英語は下手くそ。このままで、日本の学生は大丈夫か?と危機感を持ったそうです。

斉藤氏は、「最も効率的な語学習得法についてはもうすでに一定の答えが世界的に確立している」と主張します。そして、イェール大の学生たちはその最短ルートで語学を勉強しており、3年で流暢な会話ができるレべルになるそうです。同じ上智 ⇒ イェール大で学んだ苫米地さんも英語学習について本を書いていますが、苫米地さんの場合は、「ネイティブと同じ英語脳を作る学習法」で、斉藤氏の場合は、「非ネイティブの学習法」という違いがあります。個人的には、斉藤氏の書いている方法の方が説得力があるように感じました。(^^)

お二人の主張で「動画を使って英語を学べ」ということは共通しています。英語が話されている状況を目で見て認識して、その時に使われている英語をリスニングするというものです。苫米地さんが良く言っている「英語の意味は状況に埋め込まれている」ということですね。

斉藤氏の主張でなるほどと思った事をピックアップしてみます。
・正しい発音はネイティブから学べない。
・声を1オクターブ下げて腹式呼吸で発声する。
・シャドーイングは単語に始まり演説に終わる。
・フォニックスによる発音練習が重要。(フォニックスって知りませんでした...)
・頭を使うだけでなく、全身でダイレクトに学ぶ。
・英会話は、大脳で考えるのではなく、反射的に言葉が出るまで練習する。
・論理的に読みながら英語の勘を養う。
・これと決めたら500回繰り返す。(いろいろな教材に手を出さない)

そして、一番なるほどと思ったのが、「英語の習得は修行ではない」ということです。
・英語学習はダラダラ長期間やっても成果につながらない
⇒ 期間を区切って短期集中でイッキに仕上げてしまう
・どのくらい英語の勉強を頑張ったかで評価しない。どのくらい英語が身に付いたかが重要。
・不適切な目標設定をして不適切な努力を長時間にわたって続けるのは止める

日本人はなんでも修行と捉えて、英語も「英語道」の修行と考えてしまう人が多いようです。
斉藤氏は、英語学習は自転車の習得と同じだと言います。短期間で集中して乗れるようになったら、自転車で遠くに出かけます。完璧を目指して毎日、自転車の練習を何年も続ける人はいませんよね?(笑)

英語学習に興味がある方にはお勧めの一冊です。

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10歳から身につく 問い、考え、表現する力―僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書 439)10歳から身につく 問い、考え、表現する力 僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書)自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

なぜあの人は、中学英語でもネイティブと仕事ができるのか? マット・カーター著を読む [英語]


なぜあの人は、中学英語でもネイティブと仕事ができるのか? (ソフトバンク新書)
なぜ日本人は英語を話せないのか? ということに関する本です。

著者のマット・カーター氏は、20年に渡って世界各国で英語の指導を行い、特に日本では長年に渡って教師経験を積んできたそうです。(奥さんは日本人だそうです)現在はハワイに在住して英語、コミュニケーションを指導しているとのことです。

筆者は、長年日本人に英語を指導してきて感じていることがあります。
それは、「なぜ日本人は積極的に英語を話したがらないのか?」多くの日本人は、非常に高い英語力を持っているにもかかわらず、持っている英語力を使わないまま眠らせている。これは非常に「もったいない」ということです。そして、英会話をはずかしいと思うのは、世界広しといえども日本人だけが持っている感覚だと言います。

多くの人が、日本人は中学から高校まで6年間英語を学んでいるにもかかわらず、英語を話すことができない。これは日本の英語教育システムが間違っているからだ、と指摘しています。しかし筆者は、これに反対しています。
カーター氏は日本の英語教育システムを非常に高く評価しています。
・「文法」に関する理解度では日本人の平均レベルは世界でも群を抜いている。
発音、文の構造化、思考の明確さ、話す内容の知的センスもハイレベル。
・日本人は平均的に2000語程度の英単語を知っており、英語基礎力は極めて高い。
しかし、それにもかかわらず英語がしゃべれない日本人の英会話の4つのミステイクを指摘します。
1.「完璧な英語」を話そうとする
⇒ 完璧な英語などない。幻のパーフェクト・イングリッシュの幻想に怯えている。
2.「ネイティブ」を目指してしまう
⇒英語がしゃべれる=人格・知能・才能が素晴らしい国際人、だと思い込んでいる。
ネイティブではなく、「グッド・コミュニケ―タ」を目指すべき
3.「TOEIC」の点数がすべてであると考える
⇒英語力よりもコミュニケーション力が重要。
4.「Panic English」に陥る
⇒Panic Englishの原因は、3F
Fear:英語を話すのがこわい
Failure:失敗したらどうしよう
Foolishness:バカだと思われるのでは?
英会話で大事なのは3P
Purpose:目的意識
Passion:気合、やる気、情熱
Pleasure:楽しさ

特に日本人は、1項目の「完璧な英語」を話そうとする傾向が顕著であるとカーター氏は指摘します。確かに、英語のネイティブの人たちがみんな完璧な英語を話していないことは、私たちがみんな正確な日本語を話していないことを見れば容易に想像できます。
たとえば日本語でも、渋谷のセンター街で遊んでいる若者であれば、「ってゆうかぁ~、マジありえなくね?」というくだけた日本語です。

そして、イタリア人や中国人、ブラジル人など日本人以外の人たちは、発音や文法がでたらめでも自信満々でしゃべると指摘します。確かに、YouTubeでネイティブでない外国人の英語を聞くと、自分の国の訛があっても堂々と話していることが多く、「こんな英語でも良いんだ!」と安心しますね。

発音に関しては、苫米地先生も、米国は移民が多いのでネイティブに近い発音で英語を話すと、「なんだ、ネイティブか...」と思われるそうで、逆に日本語英語の発音の方がきちんと勉強してきたインテリと思われることが多いと書いていました。たしかに、そうかも知れませんね。

発音に関しては、一つ印象的だった話があります。
阪神淡路大震災の後、TV番組の「朝から生テレビ」で地震に関するテーマで米国人の学者が参加しており、流暢な日本語で討論していました。その時、その学者が大きな声で発言しました。
まは~か!
スタジオにいたほとんどの人は、その意味が分からず「?」という状態でシ~ンとなりました。その学者は続けます。
「まは~か! 神戸で大きな地震が起こるとは誰も予測できませんでした。」
そうです。その学者は、「まさか」と言いたかったのですが、「まは~か」と発音してしまったのです。
これを聞いて、相手に通じる発音は重要だな、と改めて感じたものです。

もう一度この本の言いたいことをまとめると、
日本人の頭の中には他の国の人たちに比べて多くの英語の知識が詰まっている。あとは、間違いを恐れずに自信を持って堂々と話をすれば良い、ということです。
英語を学んでいる人たちにお勧めの一冊です。

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日本人は英語ができないのか? 「英語達人列伝」 斎藤兆史著 を読む [英語]


英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)
日本人は英語ができない。これは厳然たる事実のようです。下に示すアジア各国のTOEFLスコアを見てもそれは一目瞭然です。
書店に行って、英語関連の本を探すと山のように本が積まれていますし、ipodやiphoneなどの再生機を使って耳から学習できる教材も巷にあふれています。でも、どうして日本人の英語力は上がらないのでしょうか?
やっぱり日本人は英語が苦手なのかな? と思ってしまいます。


TOEFL「スコアデータサマリー2010年度」より
TOEFL0.JPG
そんな疑問に対する反論が著者である斎藤兆史氏から聞こえてきます。2000年の発売なので一昔前の本ですが、その存在価値はますます高くなっているように思いますので紹介します。
教育上の関心から日本英学の歴史などを調べているとき、かつて日本には僕など足元にも及ばぬ英語の使い手がいたことを知った。彼らは基本的に日本にいながらにして英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけ、けっして西洋かぶれになることなく、日本と外国との橋渡し的な役割を演じた。彼らの活躍ぶりを見るかぎり、日本人は本質的に英語が苦手だという通念などまったく信じるに足らぬものだと思う。

現在とは比べ物にならないくらいに英語教材が不足していた明治~昭和初期までの時期に現在のレベルでも驚くような英語の達人がいたことは事実です。その達人たちとは、以下の10人です。

1. 新渡戸稲造 (1862-1933)
2. 岡倉天心 (1862-1913)
3. 斉藤秀三郎 (1866-1929)
4. 鈴木大拙 (1870-1966)
5. 幣原喜重郎 (1872-1951)
6. 野口英世 (1876-1928)
7. 斎藤博 (1886-1939)
8. 岩崎民平 (1892-1971)
9. 西脇順三郎 (1894-1982)
10.白州次郎 (1902-1983)

この中から特に岡倉天心と白州次郎に関して紹介します。

【岡倉天心】
岡倉天心は、東洋美術史家であるフェノロサの助手として法隆寺の夢殿の秘仏である救世観音開扉させたことで有名ですよね。彼は6、7歳から宣教師に英語を習っており、9歳の頃すでに英米人に引けを取らぬ会話力を身につけていたということです。
東京大学開校翌年の1878(明治11)年にお雇い外国人教師として来日して哲学、政治学、理財学を講じ、天心とともに日本美術の海外への紹介者となったのが、天心の伝記にかならず登場するアーネスト・フェノロサである。やがてフェノロサは、審美学の授業も担当し、講義を通じて天心の美術論に多大な影響を与えた。
そんな天心の英語力を知ることができるエピソードを一つ紹介します。
天心が弟子の横山大観らとボストンの街を歩いていたとき、一人の若者に声をかけられた。
What sort of 'nese are you people? Chinese, or Japanese, or Javanese?
(おまえたちは何ニーズだ? チャイニーズか、ジャパニーズか、それともジャヴァニーズ<ジャワ人>か。)
さあ、これに対してどう答えるか。もちろん、答えないのも一法である。
ヒント。これは東洋に対する偏見に満ちた侮蔑的な台詞である。ひとつうまい切り返しでギャフンと言わせてやりたい。(中略)
実際にこの質問を受けたとき、天心はどうしたか。くるりと質問者のほうを向いて、次のように答えたのである。
We are Japanese gentleman. But what kind of 'key are you? Are you Yankee, or a donkey, or a monkey?
我々は日本人紳士だよ。ところで、あんたこそ何キーなんだい?
ヤンキーか、ドンキー<ろば、馬鹿者>か、それともモンキー
。)
まさに返し技で一本取った感じだ。
このやり取りの一部始終を見ていた大観は、よほど胸のすく思いをしたのだろう、後にこの逸話を好んで語ったという。
本当に機転の利いた返答です。とっさにこのような返答ができるなんてすばらしいですね。単に英語の実力だけでなく、日本人としての誇り、気概をもっていたからこそできた返答だと思います。
ところでその時同行していた弟子の横山大観は、その英語のやり取りを理解できていたのでしょうか? 気になるところです。

【白州次郎】
終戦後、GHQと対等に渡りあったことで「従順ならざる唯一の日本人」と言われた白州ですが、生まれた時からエリートだったようです。
白州次郎は、1902(明治35)年2月17日、兵庫県の芦屋に生まれた。(中略)
のちに次郎の夫人になった白州正子によれば、「次郎の父親は建築道楽で、金持ちであった頃は家に宮大工を住まわせ、家を一軒建てるとまた新しい家が欲しくなるたちで、阪神間には『白州屋敷』と称するものが何軒も残って」おり、とくに最後に建てた伊丹の家などは、樺山資紀伯爵の孫娘、華族令嬢の正子ですら住んだことがないような豪邸で、四万坪もある敷地に美術館や牡丹畑まであったという(『白州正子自伝』)。(中略)
1919(大正8)年、パリ講和会議の年、白州はケンブリッジ大学クレア・カレッジに入学する。キングズ・カレッジのような壮麗さはないが、ケム河に面した落ち着いたカレッジである。

終戦直後、天皇の上に君臨していたマッカーサーに対しても卑屈になることなく、自分の主張を貫き通す白州はカッコいいですね。
白州が天皇からのクリスマス・プレゼントをマッカーサーに届けたときのこと、すでに多くの贈り物を持て余していたマッカーサーは、その辺に置いといてくれとじゅうたんを指さした。白州は顔色を変え、天皇の贈り物をその辺に置けとは何事か、と憤然と席を立った。あわてたマッカーサーは、急いで新しいテーブルを用意させたという。

さらに圧巻は、GHQのホイットニーとの対決です。英国では社会階級によって発音や言葉つかいが違います。白州はケンブリッジ大学時代に貴族の血を引く友人から学んだキングス・イングリッシュを武器にしていました。
白州がとくに兜の緒を引き締めて臨んだ相手は、おそらくGHQ民生局長コートニー・ホイットニー准将だと思われる。(中略)
軍人の勘が働いたのか、白州だけは叩いておかなければならないと感じたのだろう。白州も、この男だけは気合負けするまいと思ったに違いない。そんな気概が、英語をめぐるホイットニーとのやり取りによく現れている。
あるとき、ホイットニーは白州に対し、「あなたの英語は大変立派な英語ですね。」と言った。
これは明らかに心理的に優位に立とうとする戦略である。すでに何度も書いたとおり、母語話者に英語をほめられるのは英語習得の初歩の段階であり、白州ほどの達人がほめられることはまずあり得ない。(中略)
英語をほめられた白州はカチンと来た。おまえなんかの英語と一緒にするなという思いもあったろう。そして、とびきりのキングズ・イングリッシュで、「あなたももう少し勉強すれば立派な英語になりますよ」とやり返した。
白州次郎、凄いです! 男があこがれる男ですね。

【2014.03.17 追記】
白州次郎に関しては、こちらもご覧ください。
・白州次郎はユダヤ人か?『白州次郎の嘘』 日本の属国化を背負った「売国奴ジョン」 鬼塚英昭著を読む

この本を読むと、「日本人は英語ができない」なんてことはあり得ないと感じます。
今の若者たちには、明治、大正、昭和の達人たちが持っていた、危機意識や向上心が不足しているだけ、英語は重要だと思っているけれど、それに見合った勉強をしていないだけなんだと思います。
と自戒を込めて書きます。(私も若者ですから...(笑))

英語学習者には必読の一冊です。

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英語達人塾 極めるための独習法指南 (中公新書)これが正しい!英語学習法 (ちくまプリマー新書)日本人に一番合った英語学習法―明治の人は、なぜあれほどできたのか (祥伝社黄金文庫)こころの音読―名文で味わう英語の美しさCD付き 英語達人読本英文法の論理 (NHKブックス)英語の作法「英語が使える日本人」は育つのか?―小学校英語から大学英語までを検証する (岩波ブックレット)


英語業界のカモになるな! 日本人の9割に英語はいらない 成毛眞著 [英語]


日本人の9割に英語はいらない
「日本人の9割に英語はいらない」
とても刺激的なコメントです。このフレーズ、結構聞くような気がしますが、これを言っている人が街にいる普通のオヤジだったりすると、「自分ができないから言ってるんだろう」と思ってしまいます。

今回紹介する本の著者は、ご存じのようにアスキーなどを経て1986年にマイクロソフト株式会社入社。1991年より代表取締役社長を務めた方です。つまり、シアトルのビル・ゲイツと直接英語でコミニュケーションをとる必要がある立場にあった人が言っているのですから、説得力があります。

この本のポイントを簡単に言うと、
・日本人の9割は英語が必要ないが、残りの1割は必死に勉強をする必要がある。
・しかし、実際には必要のない9割の人が、勘違いして一生懸命に英語を勉強している
⇒ 英語を勉強するよりも本を読め、仕事を覚えろ!
・英語=グローバル化は、幻想。英語圏の人間や英語産業に洗脳されている。
・英語の早期学習は、伝統文化やアイデンティティを損なう危険がある。
⇒ 言葉は文化である。他国の文化を無批判に受け入れる姿勢は反省すべき

外資系企業とつきあいのある成毛氏ですらこの1年で外国人と交流したのは数えるほどだそうです。ましてや普通の日本の会社員たちが、必死になって英語を勉強する必要があるのでしょうか? 私もこの年まで生きてきて、英語で話す必要がある友人はいまんせん。(笑) おそらく、これからも必要ないでしょう。
私は、会社で米国代理人と仕事をする機会が多い方ですが、技術系なので仕事の内容よりも飲み会での会話の方が重要です。(^^) 昨年、米国で相手の会社と議論したことがあります。郊外のホテルに缶詰になって議論したのですが、議論には通訳がついているので3日間いても英語を使うのは、ホテルの人と話をする、相手の会社の人と休憩時間に話をする程度です。「これでは、日本にいた方が英語を喋っているかも」と思いました。
みなさんは、中国人や中東の人たちとビジネスする時は、躊躇なく通訳を頼みますよね?
そうなんです。重要なビジネスで会議では、拙い英語ではなく通訳を雇うべきなのです。

そうは言っても、「楽天」や「ユニクロ」などは英語を社内公用語にしているじゃないか、との反論できそうですね。それに対して成毛氏は、
・社員は日本人だけなのだから英語を使う必要がない
・幹部社員はともかく一般社員に英語を使わせることに何の意味があるのか?
・本当の英語力が求められるのは、外資系企業でも3%にすぎない(経営陣)
⇒ マイクロソフトでも部長クラスまで英語は下手

そして、さまざまな企業が英語力を重視していることに関しても、「企業は勝手なもので、今は英語と騒いでいてもあと5年するとガラリと方向転換するだろう」と喝破しています。あくまでも英語は、ツールです。そのツールの習得に時間をかけるのであれば、もっと本を読んだり他の勉強をすべきとのことです。

リーマンショック、環境破壊、世界各地での戦争など、世界で起きている問題のほとんどが欧米発である。 そんな低俗な英語圏の人と同類に成り下がる必要はないとまで言い切ります。
そして、フィリピンやインドなど米・英の植民地だった国の英語力が高いとうらやましがっています。彼らにしても自国の言葉で勉強やビジネスができればやりたいのです。日本は、それができている数少ない国であると成毛氏は言います。
そして、今の日本人に必要なのは、「日本という母国を深く知り自分の考えをしっかりと持ち日本語でしっかりと伝えられる「日本人力」 」だと主張します。

しかし一方、日本人の1割の人は真剣に英語を学ぶ必要がある、との主張ですので、みなさんは本当に英語が必要かどうかをもう一度自分に問い直してみてください。
この本は沢山の人に読んでほしい良書だと思います。

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大人げない大人になれ!実践! 多読術  本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21)本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)図解 仕事力が身につく必読の「古典」50冊会社のつくり方 (日経文庫)成毛式・実践マーケティング塾成毛真のマーケティング辻説法 (日経ビジネス人文庫)


脳科学者が書いた開き直りの英語学習法 「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」 池谷裕二著 を読む [英語]

私のお気に入りの池谷裕二さんが書いた英語学習の本です。

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 (ブルーバックス)
東大大学院の准教授であり、脳に関して詳しい池谷さんが書いた英語学習に関する本ですから、当然期待がわきあがってきます。きっと、かの苫米地先生とタイマンを張ったような本だろうと期待して読みました。
でも、でもです。何とそれが「カタカナ英語」のススメなんです。 まあ、当然題名を見れば分かるんですが...。(笑)

でも、もちろん池谷さんが書いた本ですから、普通のカタカナ英語ではありません。江戸時代末期に遭難して米国の捕鯨船に助けられてアメリカに渡ったジョン万次郎の傑作、
What time is it now? ⇒ 「掘った芋いじるな」
と同じ手法です。普通の日本語読みで「ホワット タイム イズ イット ナウ」と何度聞いても「What?」と聞き返してくるアメリカ人に「掘った芋いじるな」と言うと、自分の時計を見て時間を教えてくれるという話はかなり説得力があります。つまり耳で聞いた通りの音をカタカナを使って表わす方法です。
この方法は、英語学習の王道とは言えませんが、サイマルで同時通訳をやって、NHKのTVで英会話番組をやっていた「英語道」の松本道弘氏も同じようなカタカナ表記の本を出していたと思います。
どうして、私を含めた日本人は「Shut up」だけは「シャラップ」と正しく言えるのに、「Get up」や「Sit down」は「ゲット アップ」「シット ダウン」と発音するのでしょう。不思議です。これはそれぞれ「ゲラプ」「セダン」と言うべきなのです。

確かに不思議ですね。私の場合は、マンガで「シャラープ! だまれ!」なんていうセリフで覚えた覚えがあります。でもこれは「シャラップ」=「Shut up」 と理解している人も少ないような気がしますが、どうでしょうか?

「相手の英語が聞き取れない」、「自分の英語が通じない」のは英語の発音が文字と合っていないことが大きな原因だと思います。私はずっとアルファベットの「A エイ、B ビー、C シー、D ディー・・・」という読み方と発音の関係が全く理解できませんでした。Aは「エイ」なのに、なぜ「cat」はなぜ「ケイト」ではないのか? 「cake」はなぜ「ケイク」なのか? 「Apple」はなぜ「エイプル」ではないのか? などなどきりがありません。

さて、この本の中で紹介されている文をいくつか紹介します。
・Good morning. : グッモーネン
・Good afternoon. : グラフトヌーン
・Just a little. : ジャスタリルウ
・Not at all. : ナラローウ
・How are you? : ハオユ?

いかがですか? 池谷さんのカタカナ英語の雰囲気が分かると思います。
でも、東大卒のエリートである池谷さんはなぜこのようなカタカナ英語に行きついたのでしょうか? 池谷さんは中学、高校、大学と英語が大の苦手だったそうで、初めての海外留学で自分の英語が全く通じないことにショックを受けてこの方法を思い付いたそうです。

そして、脳科学を研究している池谷さんは外国語を学習する場合の「9歳の壁」と言われるクリティカルエイジを考えて、「努力は報われない?」、「英語の上達はあきらめよう!」となったようです。
「別にカタカナ英語でもいいじゃないか。理想を求めることは潔くあきらめよう。どうせ、私たちには英語を発音するための脳回路がないのだから」
という境地に達したようです。

それでも、さすがに池谷さんの本です。最後の方は脳科学からみた英語学習に関して書かれていますし、驚くのは、数十ページ足らずの説明部分に関して参考文献として37冊の参考文献が上げられていることです。

興味深いのは、同じ脳を研究している苫米地先生とは真逆な方向に行っていることです。当然、同じような文献、論文を読んでいても、苫米地先生は「確かにクリティカルエイジはある。しかし、克服はできる」と考えたのに対して、池谷さんは「カタカナ英語でいいじゃないか? 」となっています。これは、中学、高校と英語が苦手だった池谷さんと中学時代に米国で暮らし、2週間(2カ月?)で普通に英語で会話ができるようになり、高校生で英検1級に合格して、大学入学と同時に同時通訳の最大手であったサイマルインターナショナルで同時通訳をやっていた苫米地先生の違いなんだと思います。面白いですね。

最後に気になったことは、以下の記述です。
日本人が「R」と「L」を区別できないのは世界でも有名な話です。よく教本に「何度もネイティブの発音を聞いて違いを覚えよう」などと書かれています。(中略) 日本人の脳はこれをうまく聞き分けることはできませんので、そんな学習は完璧には不可能です。

私は日本人でも、「L」、「R」の音は聞き分けられると思います。たとえば、「ラーメン」という単語の最初の音は比較的「L」に近いと思いますが、これを「R」で発音したら絶対に「お前訛ってないか?」と言われると思います。(笑)
ですから、私は日本人でも「R」と「L」の音の区別は付くと思います。でも、だからと言って誰でも「rice」と「lice」の発音を聞き分けられる訳ではありません。重要なのは、どれだけ「rice」と「lice」の音に慣れ親しんでいるかだけの問題だと思います。

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単純な脳、複雑な「私」脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)進化しすぎた脳 (ブルーバックス)記憶力を強くする (ブルーバックス)最新脳科学が教える 高校生の勉強法    東進ブックス海馬―脳は疲れない (新潮文庫)脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法



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お金と英語の非常識な関係 神田昌典著 を読む [英語]

今更と言われそうですが、神田昌典氏の本です。

お金と英語の非常識な関係(上) 神田昌典&ウィリアム・リード、スペシャル対談CD付き


お金と英語の非常識な関係(下)―神田昌典の全情報ソース付き








英語ビジネスに関して書いてある本です。
まず最初から驚かされます。
私は英語ができない!
・上智大卒
・外務省経済局勤務
・ニューヨーク大修士
・ウォールトンスクールMBA
・米国家電メーカー日本代表
  ⇒ どんなに勉強しても英語はできるようにならない
これだけのキャリアを持った人から「どんなに勉強しても英語はできるようにならない」と断言されてしまうと私のようなフツーの人間は、「やっぱりそうなんだ…」と納得してしまいます。(笑)
一生懸命勉強すれば英語は自然に口から出てくる
⇒ 外国人の友人が増える ⇒ 海外関連の仕事ができる
すべて幻想!
英語を徹底的に勉強しようと思うと他の夢や目標が犠牲になる
英語はツールである
そうそう、私も勉強すれば英語が自然に口から出てくると漠然と思っていました。(^^) 確かに、通訳者や翻訳者などの一部のひとたちを除く、ほとんどの人にとって英語はパソコンや車のように目的を達成するためのツールです。ツールのために一生のほとんどの時間を費やすことは確かにムダですよね。

それでは、そのツールをどうやって効率よく習得するかですが、
英語学習
1.日常会話を捨てる
2.専門外のトピックを捨てる
3.単語力を増やすことを捨てる
4.文法的に正しく話すことを捨てる
5.ペラペラしゃべることを捨てる
6.きれいな発音を捨てる
自分の専門分野の関連テープを3本暗唱する
これ以上の効率的な勉強法はない!
これは確かにその通りです。私も最近、英語で仕事をする事が多いですが、使用する英語は極めて限られたものです。まずは自分に必要なトピックに関して会話ができるようにすることですね。

そして神田氏は、会話よりも私たちに必要なことがあると主張します。
・現状の日本は鎖国状態である
・今はどんどん翻訳されて日本語で情報入手が可能であるというのは間違い
・英語圏にはビジネスに役立つ本が大量に出版されている
アメリカは新規開業率が日本の3倍
・アメリカ発のノウハウを日本に持ち込み日本風にアレンジして成功している
 ⇒ ソニー、トヨタ、マクドナルドセブンイレブン、ヤマト運輸
・海外のものをそのまま日本にもってきてもダメ!は大嘘!
神田氏は、ビジネスチャンスが沢山あるアメリカは「知価社会」が進んでいるので、日本で成功するためのビジネスの種が今まで以上に溢れている、英語を活用して大量の情報をアメリカから入手することが可能だと言うのです。
でも、日本では翻訳本が沢山あるじゃない、と思っているあなた! 日本では厚い本は売れないため役に立つ本が翻訳されないとのことです。
神田氏は言います。
人と同様、本との出会いは運命。
よい本との出会いで人生が変わる。

おっしゃる通りだと思います。

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