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ワトルズの『富を「引き寄せる」科学的法則』はドンデモ本か? と学会年鑑 KIMIDOERI 第17回トンデモ本大賞発表! と学会著 を読む [佐藤富雄(Dr.佐藤)]

このブログで紹介しているワトルズの『富を「引き寄せる」科学的法則』(The Science of Getting Richの訳本)が2008年の「トンデモ本大賞」を獲得したとの事なので、この本を購入してその評価内容を調べてみました。

この選考方法ですが、4つのノミネート本に関して「と学会」会長の山本弘氏が本の内容の紹介をして会場にいる人たちが投票で選んだようです。

山本弘氏の紹介内容の一部引用
①具体的にイメージすれば、絶対にそれは現実になるというんです。僕、自分の本が出るたびに「今度こそベストセラーになる」と固くイメージしているんですが、いまだに現実にはなりません(会場笑)。
②「慈善事業や慈善活動に時間を費やしてはなりません」(会場笑)「慈善活動はそれが根絶しようとしている窮乏状態を、いつまでも存続させてしまいます」
どういうことかというと、
「あなたの頭の中が貧困のイメージだらけでは、お金持ちになるためのイメージを保持し続けることができません。スラムに住む人たちの窮状や、子供を強制的に働かせているおそるべき実態などについて書かれた本や新聞は読まないようにしましょう」(会場笑)「欠乏や苦難などの気持ちが滅入るようなイメージを与えるものは読まないようにして下さい。そうした状況を知ったとしても、恵まれない人々を助けることはできません」要するに、貧困を解決するには、まずあなたがお金持ちになりなさい、そのためには貧しい人たちを助けてはいけませんと主張しています。
③「オカルトを研究するのは先延ばしにして下さい」(会場笑)オカルトじゃなかったの、これ!?(会場笑)最後にもこう書いてますね。
「悲観的な本や、この本の内容と相容れない本を読んではいけません」(会場笑、拍手
④これだけでも充分トンデモないんですが、実は、なんで今回、トンデモ本大賞候補作として選んだかというと、この本は1冊だけじゃないんです。(他に3冊の本を取り出す)

確実に金持ちになる「引き寄せの法則」』(三笠書房)!

富を手にする「ただひとつ」の法則』(フォレスト出版)!

幸せなお金持ちになる「確実な法則」』(イースト・プレス)!

実はこれ全部、同じ本です。(会場 「えぇ~?」
どういうことかというと、実は、原著は1910年に書かれた本なんですよ(会場ざわめき)。著者のワトルズはその翌年に死んでます。
⑤ついでに言うと、いま、『ザ・シークレット』(角川書店)っていうロンダ・バーンの本が結構売れてまして、ベストセラーになってるんです。やっぱり強く願えば現実になると主張する本ですが、そのヒントになったと言われているのが、この本。つまり1世紀前のドンデモ本が現代に蘇って(会場笑)、いまでも大流行しているんですよ。

要は、投票した人たちは自分でこの本を読んでおらず山本氏のプレゼン内容を聞いて判断して投票したのです。このプレゼン内容であれば、私もトンデモ大賞に選んだかも知れませんね。(笑)でも、この本は自分できちんと全部読まないと正しい判断はできないと思います。
山本氏のプレゼンの②の内容は、実は私が一番衝撃を受けた内容です。山本氏の説明だけでは充分にワトルズの言いたいことが伝わらないと思います。この部分の要旨をDr.佐藤訳で書いてみます。
・慈善活動や慈善運動に時間を費やしてはいけません。

・ほとんどのチャリティーは撲滅しようとしている惨めな状態を長引かせているだけです。

・それは冷たい人間になれといっているわけでも、不親切になれといっているわけでもありません。従来の方法で貧困を根絶しようとするなということです。

・あなたがお金持ちになることこそ貧しい人を助ける最良の方法です。

・スラムに住む人たちの惨めな生活や幼年労働の恐ろしさなどについて知ったからといって貧しい人を救うことなどこれっぽっちもできません。

・貧困を解決してくれるのは、心に貧困のイメージを刻みつけることではなく、豊かさとあり余る富や将来性のイメージを貧しい人たちの心に刻むことです。

・貧困はなくすことができますが、それは貧困について考える裕福な人を増やすのではなく、信念でお金持ちになる目的をもつ貧しい人びとを増やすことで達成できるのです。


山本氏は、「科学」と言いながら科学的な根拠がないので「オカルト」だと主張したいようです。確かに本書には学術的な検証データがついているわけではありませんので、そのような主張もあると思います。しかし、その書かれている内容は、検討に値するものだと思いますし、最近の脳科学の成果と整合する部分も多いように思います。

単に「どこが科学? オカルトじゃん!」と切り捨ててしまうのは、影響の大きな「と学会」の判断としては疑問符が付きます。
「と学会」なんですから、例えば「個人資産が5億円以上のお金持ち100人にこの本を読んでもらった結果、99人がこの本の内容は間違いだと判断しました!」というぐらいはやって欲しかったと思います。(笑)
(私の予想では逆の結果が出るように思いますが...)
あるいは、この本のやり方とまったく違う方法で「と学会」からたくさんの大富豪を生み出すとかね。(^^)

この本の中で、志水一夫氏がワトルズの本の監訳者であるDr.佐藤氏の本が好きだったと書いてありうれしかったです。佐藤氏の学位に関していろいろと調査されていましたが、この辺りは「と学会」ならではの突っ込みだと感じました。
私は以前からオカルト関連の志水一夫氏の本のファンだったのですが、突然の訃報を聞いて驚きました。

心からご冥福をお祈りします。







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