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出産も腸内細菌が重要! 「あなたの体は9割が細菌」 アランナ・コリン著 を読む その2 [健康]

あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめたあなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた← Kindle版です。



前回に引き続き、腸内細菌の話です。

今回は出産に関するお話です。
私は以前から、どうして神様は赤ん坊が出てくる産道を肛門のすぐ近くに配置したのか不思議に思っていました。出産の時に、妊婦はウンチが出てしまうことも聞いていたのでなおさらそのように感じていました。ところが、それは神様の計画通りで、すべて赤ちゃんのためだったというのです。
つまり人類が繁栄して生き延びるために都合のよかった形で進化して現在にいたっているということです。

著者は女性なので、出産に関して男性だと書きにくいこともかなり直接的に書いています。

・赤ん坊は子宮内部の羊水内では微生物から守られているが、破水と同時に微生物の入植が始まる
⇒ 産道を通る時に微生物のシャワーを浴びる。産道から顔を出す時、出産時の排便による微生物を受けとる。赤ん坊は母親のお尻の側に顔を向けて頭から出てくる。 肛門が産道のそばにあるのはこのためである。


また、新生児の腸内細菌は、母親の膣内の細菌の菌種に近いそうです。
女性の膣の内部には乳酸菌がいてバイ菌から膣を守っているという話を聞きますが、この本によると、これは膣を守っているのではなくて生まれてくる子供の腸内細菌のために存在しているということです。なるほど、という感じです。

ところが、最近は産道を通った通常出産ではなくて帝王切開が増加しているそうです。現在、ブラジル、中国では半数近くが帝王切開で出産しているとのことです。
著者は、帝王切開での出産することによって、

・感染症になりやすい。
・アレルギーを発症しやすい。
・自閉症になりやすい。


というような問題が生じている可能性を指摘しています。
帝王切開での出産の場合の赤ん坊の腸内の細菌を調査すると母親の膣由来の微生物コロニ―が形成されないそうです。これは出産の時に、赤ん坊が母親の膣内の乳酸菌や肛門付近にいる腸内細菌に触れる前に 父や母、医療スタッフの皮膚に存在する常在菌に触れる事になるため、その細菌が基礎となって赤ん坊の腸内細菌が形成されることになるからだと書いています。

これに対する一つの解決策として、母親の膣内にガーゼを入れておいて、帝王切開で出産した赤ん坊にそのガーゼを取り出してで赤ん坊の口や体を拭いてやることで、母親の細菌を植え付けるする方法が書かれています。

次に抗生物質に関する話です。
1940年米国でニワトリに抗生物質を与えると成長が50%促進されることを発見されて以来 ウシ、ブタ、ヒツジ、七面鳥のエサに抗生物質を与えられています。そして、その抗生物質が人間の肥満の原因になっている可能性があるというのです。家畜を太らせる薬ですから、それを食べた人間が太るということは十分に考えられますね。

また、現在の医療では、必要以上に抗生物質が処方されているため、MRSAのような耐性菌に感染するリスクが増えていることを指摘します。また、問題なのは抗生物質の投与によって有害な菌を除菌するとともに腸内の細菌も一緒に除菌してしまうことです。

私も最近、社内の健康診断の面談でピロリ菌の除菌を勧められましたが、Webで調べると抗生物質を大量投与するとのことです。せっかく調子の良い腸の状態をそんな事で壊したくないので断わりました。会社の産業医は、がんの専門家でもないのに気軽にピロリ菌の除菌を提案するというのはどうなのでしょうね。(ピロリ菌は50歳を過ぎたら常在菌だという説もあります。)

また、有機栽培で家畜の糞を利用する場合、家畜に使われた抗生物質が糞の中に含まれていて、それが野菜に吸収されることになるそうです。有機栽培だからイコール「健康的だ」というのは成り立たないようですね。

とても興味深い本です。多くの人に読んで欲しいです。
前回の「その1」も合わせて読んで頂けると幸いです。

このブログの目次です。
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2010-04-17-1
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